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2013年度講演会・第14回総会・懇親会報告

2013年6月29日(土)午後、京都ロイヤルホテル&スパにおいて2013年度立命館大学法学部同窓会総会が約130人の参加を得て開催されました。

開催前に、今年、大学の広報課が制作した「Beyond Borders」と名づけられた立命館大学の広報映像が上映されました。この広報映像では幾多の困難を克服しながら挑戦を続ける学生達の姿を中心に「立命館らしく」粘り強く頑張り、活躍する人々の姿が描かれています。
バックミュージックに校友の「くるり」の曲が流れる本映像で参加者一同、現在の学園の発展・変容に強い印象を受けた様子でした。

赤木文生会長の挨拶の後、総会に先立ち立命館大学国際平和ミュージアム館長で立命館アジア太平洋大学(APU)元学長のモンテ・カセム名誉教授の「命を立つ ― 他者の命を大切に ―」と題する講演会が開催されました。

先生は西園寺公望を学祖として中川小十郎が創立した「立命館」の名前の由来や、創成期の歴史から説かれ、学園が戦時体制に組み込まれた歴史やご自身の母国スリランカの四半世紀に及ぶ内戦の歴史から、国の大きな「流れ」に対し、国民が「声を上げる」ことの大切さを説かれました。
「命を立つ」は孟子の言葉ですが、それには「限られた時間を大切にする」という意味があるのに、手続き重視で意思決定に時間を要する会議が多い学内の現状を少し皮肉られました。これには参加されていた竹修法学部長も苦笑しておられました。
そして、教授会をはじめとする学内関係者はともすれば内部にばかり目が行く傾向があるため、広い視野を持つためにも、学校の一番誇れる「成果物」である卒業生を参加させ、全体の意思決定にその声をもっと活用すべきであるとされました。
次いで、母国で後に指導者となる幼いころからの友人の頼みや、周囲のアドバイスもあり、当時の日本政府要人との平和協議会にて当初はフランクであった交渉を重ねてきた結果、数十億ドルの援助が得られた事例から「命を立つ」には「始まりは小さなことでも、最終的には大きなことにつながる」意味も有り、同窓会組織による支援もそこにあると力説されました。
また、「命を立つ」には「命を大切にする・他者を大切にする」意味もあり、生命の未知で多様な領域の研究において、人文・社会・自然科学の融合を目指すべきだとされました。
最後に、いまや日本企業は利益の多くを海外から得ているため、学園の教育力や研究力、同窓生の組織力を海外支援につなげることが大切だとされました。
これに関連して会場内から立命館アジア太平洋大学(APU)の創立理念や現状についての質問があり、300社以上の企業が学内で会社説明会から面接選考まで行う「オンキャンパス・リクルーティング」を行っているAPUは、国内はもとより海外からも高い評価を得ており、設立当初は経営面を心配する声もあったが、現在は全く問題が無いと答えられました。

講演会に続いて開始された総会では各種報告の後、次年度に更なる飛躍を期する事業計画、予算案や人事案が承認されました。

その後、立命館大学ジャズクラブ「RUSH」の演奏で開会した懇親会では、竹法学部長によるキャンパス整備計画の報告を踏まえた開会の挨拶、赤木会長による乾杯の後、大学キャリアオフィスに登録している各ゼミの進路・就職リーダーとして招待された11名の「プレスメント・リーダー」の学生達を交えて、参加者一同恩師や同級生と旧交を温め、抽選会もあり、楽しいひと時を過ごしました。

広報担当幹事 宮西徳明・古角博子・小森田繁樹







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