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2014年度講演会・第15回総会・懇親会報告

2014年7月5日(土)午後、京都ロイヤルホテル&スパにて2014年度立命館大学法学部同窓会総会が約130人の参加を得て開催されました。

赤木文生会長の挨拶の後、総会に先立ち本学法学部1971年卒業で、この6月25日に京都中央信用金庫で初の女性副理事長に就任された平林幸子氏による「輝く明日へ ― 人が、企業が、元気になる秘訣 ―」と題する講演会が開催されました。

平林氏は講演全体を@「学生時代」、A「職業キャリア」、B「今、なぜ女性なのか」、C「働くヒント」に分けてお話しされました。
まず、ご自身の@「学生時代」ですが、当時の女性の大学進学率が低い中で男子学生に負けじと勉強されたことや、学費を稼ぐ為に、午前は大学の授業、午後は百貨店でのアルバイト、家庭教師や内職を掛け持ちする苦学生だったことを話されました。大変苦しかった一方、充実した学生生活で、今でも立命館大学への「学恩」が自分の「宝」だと語られました。

次に、ご自身のA「職業キャリア」について、勤務先の京都中央信用金庫のことを交えてお話しされました。
平林氏が就職活動をされていた当時、四年制大卒女性の募集企業は大変少なく、京都中央信用金庫のみでした。
入社後、まず求められたのは「お茶くみ、コピー、算盤」で、仕事を面白く思えず、転職を考えたこともありました。しかし、基本的な仕事も真剣に取り組まなければ次の段階の仕事はできないと気持ちを入れ替えて仕事に取り組まれました。右肩上がりの時代背景もあり、役職の数が増えるなど、企業も自分も「伸びていく」のを実感できたそうです。現在では、当時と比較して大幅に事業を拡大し、全国屈指の規模と内容を誇る信用金庫となりました。
今日まで働き続けることができた大きな理由は、京都中央信用金庫が「学閥」や「閨閥」、「性差」にとらわれない能力主義が浸透し、経済的合理性を有する企業であったことだと語られました。また、困った時に助けてくれた知人や、家事をしてくれる夫の存在など、周りの人達に支えられてきたことを感謝されていました。

では、B「今、なぜ女性なのか」というと、これからの時代は多様な価値観で物を作り、物を売らないと国際社会から取り残されるであろうと説かれました。商品やサービスの購入には女性に決定権があり、提供する側には女性の視点が求められます。女性の視点を取り入れることで企業の創造性が増し、社会の成長に繋がるとのことです。

最後に、C「働くヒント」ですが、「どんな自分になりたいか」の視点を持ち、「あるべき自分」と「ある自分」のギャップを埋める経験や努力を積み重ねていくことが達成感に繋がり、長い職場人生ではそれが重要です。
そのためには人間的魅力を創ることや、何にでも好奇心を持つことが大切で、ご自身が京都で生まれ育ち、京都の企業で働いていることから「京都の引き出しになる」ことを心掛けているとのことです。
さらに「立ち向かっていく勇気」として、女性初の広報課長に就任された際、当時はそのことを揶揄する新聞報道がありましたが、何でも「明るく、大きく」捉えて頑張る姿勢を貫き、現実から逃げなくてよかったと話されました。
締めくくりに、いつどこでも誰かの役に立つ、何歳になっても学び続ける、生活を楽しむといったバランスのとれた人生を歩みたいと話されました。

講演会に続いて開催された総会では各種報告の他、飛鳥井雅和副会長就任を含む役員人事案や2020年の法学部同窓会創立20周年事業に向けた積立金を含む予算案が承認されました。

その後の懇親会では、竹M修法学部長によるキャンパス整備計画の報告を踏まえた開会の挨拶、赤木会長による乾杯の後、進路・就職リーダーの学生達「プレスメント・リーダー」も参加し、抽選会の催しや立命館大学応援団チアリーダー部の演舞が披露され、参加者一同恩師や同級生と旧交を温める楽しいひと時を過ごしました。

広報担当幹事 宮西徳明・古角博子・小森田繁樹








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