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2023年度第24回総会・講演会・懇親会報告

 令和5年6月10日(土)、ホテルグランヴィア京都において、2023年度立命館大学法学部同窓会総会が行われ、約100人の対面参加、約30名のオンライン参加のハイブリッドで開催されました。コロナ禍で開催した過去2回の総会はオンラインでの開催でしたが、今回は3年ぶりに人数制限を設けた上でホテルでの開催となりました。

 総会では仲谷善雄総長のビデオメッセージの後、渡辺千原法学研究科長に来賓挨拶をいただき、議長である平林幸子会長が進行を務めました。2022年活動・決算報告、そして2023年の活動計画・予算案説明が承認されました。また2023年度役員案も承認され、総会は終了。引き続き講演会が開催されました。

 本年は漫画家であり、家族臨床心理家の立命館大学客員教授、団士郎(だんしろう)先生をお迎えし、【「理解」が「援助」である ―マンガ「木陰の物語」から―】をテーマにご講演いただきました。

 児童相談機関、障害者相談機関で25年の心理職経験のある団先生は、1998年に独立。本学で教鞭をとる傍ら、全国で家族療法のワークショップの開催や心理専門誌へのマンガ掲載や展示会の開催を続けていらっしゃいます。
 先生は、悩みやつらさについて、「気付いてもらうことで安心が生まれ、孤立を防ぐ」というケースを漫画作品でお話された上で、最近発生する様々な「事件」について、「プライバシー尊重」が過剰になっている今の社会で、自分の主張や他人の状況への無関心から「起きたこと」にばかり目がいき、「起こらずに済んだこと」への理解がなく、実はそちらの方に力があるのだと、違う視点を持つ大切さを語られました。
 東日本大震災の後、団先生は被災地での漫画パネルの展示などを続けてこられ、そこでは毎年見に来て下さる人、開催を喜んで下さる人、様々なご縁も生まれて温かい交流が続いているそうです。「誰かが見てくれているという安心感が、もうひとがんばりのエネルギーになるのでは」と、これからも続けていきたいとおっしゃっていました。
 最後に高齢化や介護、非婚化や少子化を題材とした自身の作品「選べない人」の内容から、「こうあるべき」という考えではなく「人への理解とねぎらい」をもって解決につなげたらよいのではないか、あらゆる援助の起点は「理解」であると結ばれました。当日、出席者には先生の最新著書「家族の練習問題9 終わりのない旅」が配布されました。

 その後の懇親会では、濱川登幹事長による乾杯の後、立命館グッズや豪華景品の当たる抽選会が催され、参加者一同、恩師や同級生と旧交を温める楽しいひと時を過ごしました。また来年、さらに多くの皆様と交流できますよう、幹事一同楽しみにしております。ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。

広報担当幹事 宮西徳明・中山寛子













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