A.Tさん

<8月22日(土)>

朝8時に関西空港に集合。「はるか」にのって空港へと向かう。6時10分ひとまず京都駅に集合。4時半に起床し、京都駅に向かう。「はるか」の中では眠いはずなのに興奮しているのか一睡もしなかった。友達と喋り、そうこうしているうちに関西空港に到着。10時出発とあり、飛行機を待つ間参加者のメンバー紹介が始まる。立命館大学の教授他6名、摂南大学の先生方2名、中国文学専攻の4回生1名、3回生4名、2回生3名、1回生5名、今回は21人の参加者が集まった。そしていよいよ飛行機は上海浦東空港へと飛び立つ。私は飛行中、中国への不安と期待でドキドキだった。日本との時差は1時間、現地時間の11時15分頃上海浦東空港に到着。空港に着いた時、すぐには中国に来た実感が湧かなかった。着いたら中国特有のにおいを感じるのだろうと想像していたのだが、全くにおいを感じなかったのだ。旅行会社や何やら、多くの中国人のお出迎えがあって「あぁー中国に来たのだなあ」とじわじわと実感がわいてきた。そしてセンさんと1週間お世話になるラさんの2名のガイドと出会う。最初は怖かったが、日本語が聞こえたその瞬間恐怖などどこかへ飛んでいった。とてもほっとしたのを覚えている。そしてバスに乗り、虹橋空港へ行き、国内線にて鄭州へと向かった。鄭州着後またまたバスに乗り、開封のホテル(河南金源大酒店)へ向かう。予定を変更し、第一楼で夕食をとった。本場中国の中華料理を前になかなか箸が進まない。お茶は葉が入っているのにもかかわらず、味がしない。そうかと思えば、コーラがお茶がわりであった。暫くしてメインともいえよう小龍包が出てきた。ラさんに小龍包の食べ方を教えてもらい一口食べてみる。肉汁があふれ出て、とても美味しかった。初日とあり食べられるものがあってよかったというのが正直なところであった。とにかく品数が多いことなどもうびっくりすることがたくさんありながらも…

第1日目無事終了。

 


<8月23日(日)>

ホテルの朝食はバイキングだった。口に合うもの合わないものはあったが、多少は食べることができた。しかし…飲み物がぬるい!!そういえば昨日のコーラもぬるかったな。笑

そして開封市内見学へとバスが出発。中国の交通マナーの悪さにびっくり。バスがバイクやら人やらをのみこんでいっている様さえ見える。しかし、バスの中は朝からラさんの元気な声がバス全体に響き渡り、まずは清明上河園に到着。日曜とあり観光客が多く、すごい人の量であった。ちょうど何やら開園のショー?が始まるみたいで、人だかりが出来ている。気になって見にいったが中国人が後ろの人を気遣いしゃがむわけもなく、あまり見ることができなかった。中に入れば宋の有名な画家の張択端の名画『清明上河図』に描かれた風物が再現されているらしい。その中の虹橋や上善門から見える景色はとてもよかった。その次は龍亭である。龍亭の周りには湖が広がり、龍亭大殿の階段を上り終えた後に見える景色は疲れが消えていくような気がするほど素晴らしかった。先ほど観光した清明上河園の数々の建物が一気に見渡せるほどだった。そして次は鉄塔を見に行った。あんなに高い塔を見たことがあろうか。ましてや上ったことがあろうか。折角ということでのぼってみた。10元でのぼることができる。入ってみると中は真っ暗、しかも人ひとりしか通れないほどの狭く高い階段が続いていた。足の感覚と友達の声を頼りにあとどれくらい上らないといけないのかもわからず、がむしゃらにのぼる…しかし上から折り返してきた人たちが降りてくる。「ここを二人通るのかっ!?」と思いながらもなんとかてっぺんに着き、上ったかいのある眺めを見ることができた。ぜひこの鉄塔にはのぼってほしいと思った。次に大相国寺に行った。そこには千手観音像があり、手の中には一つひとつ眼が書いてあった。そして禹王台へといった。禹王台の中には「三賢嗣」という唐の詩人李白、杜甫、高適三人の銅像が安置されていた。開封を発ち、バスは鄭州へと向かう。今夜は河南色府にて河南料理を頂いた。そしてホテル(鄭州未来康年大酒店)に向かう。4つ星ホテルとあり、綺麗なホテルだった。そしてホテルの周辺をぶらぶらと歩いた。

2日目も無事終了․․․

 


<8月24日(月)>

朝はバイキングであった。洋食もあり基本的に食べやすかった。
バスは河南省博物院に向かっていたが、残念ながら休館日であったため鄭州博物館に変更となった。先に鄭州傲墟へ城壁の見学へと向かう。城壁はとても大きかった。街にも城壁の残されている部分があり時代の移り変わりを感じた。鄭州博物館は1999年に建設され近代的な博物館であった。旧石器や新石器など時代区分され展示されているため非常に見やすかった。鄭州から安陽へ3時間半をかけ移動した。岳飛廟に到着。夕食には中国では有名らしいのだが、山いもに甘いソースをつけて食べた。じゃがいもみたいな食感であっさりしていて美味しかった。
そして今夜は安陽賓館への宿泊だった。近くのショッピング街へ先輩方と行った。ほとんど店はしまっていたが、中国の夜は賑やかで屋台なども活気があり、なんといってもにおいが凄かった。

3日目無事終了。

 


<8月25日(火)>

今日も朝食はバイキングだった。バスに乗り安陽の町を見学に向かった。殷墟博物館
では壺や青銅器が数々展示されており、歴史を感じるものばかりだった。また、昔の人々の知恵がうかがえるものやおもしろい形もたくさん展示してあった。碑林を見ると表には甲骨文字が刻まれており、裏には漢字が刻まれていた。そこには甲骨文字の回廊があり、私は自分の名前の甲骨文字を全てカメラに収めた。もう少し歩けば、昔の道路の跡や馬車、馬の骨などが展示してあった。次に文峰塔へと向かった。これは安陽のシンボル的建物だそうだ。2日目の鉄塔ほど高くはないが、八角七層の塔である。当然のこと私たちは上った。先に鉄塔を上ったせいかこれほどしんどくはなかった。上り終えると安陽の町並みを見渡すことができた。
午後には安陽を経ち鄭州へと向かった。今夜は2度目の鄭州未来康年大酒店への宿泊だった。今夜はしゃぶしゃぶをいただいた。日本と変わらずとても美味しかった☆

4日目無事終了

 


<8月26日(水)>

バイキンクで朝食をとった。鄭州を出発し洛陽へと向かった。途中に北宋皇陵に立ち寄った。次に商城博物館に行き、そこには墓誌銘や碑文がたくさん展示されていた。篆書が刻まれているものもあり字に興味がある私はじっくりみてしまった。そして中国最古の仏教寺院である白馬寺にいった。今日まではすでに1900年余りの歴史があると聞いてびっくりした。杜甫のお墓も見学することになり、お墓のある場所が高校の庭の奥に建っていたので大変驚いた。今日は洛陽牡丹大酒店に宿泊した。洛陽の町はあまり知らないということで先生方と学生のみんなで少しぶらぶらとした。

5日目無事終了。

 


<8月27日(木)>

ホテルにて朝食をとり、洛陽を出発した。最初は仏教文化を伝える芸術彫刻で名高い龍門石窟に到着。とても広大な土地でその中の東山、西山、香山寺、白園寺を見学した。100段を越える階段を上りながら石像を見、一番メインの石像は自分がとても小さく見えるほど巨大だった。10万尊以上の造像があると聞いたが、ほとんど顔がないものばかりで、しかし触れることができない所にある石像はきれいな状態で残されていた。お昼を食べ、次は関林の見学へと向かった。三国志で有名なあの関羽である。関羽の顔はどれも赤く疑問に思ったのだが、ラさんの話によると「赤」という色がとても偉いことを示す意らしいのだ。夕食は牡丹庁にて洛陽の郷土料理水席料理をいただいた。何種類ものスープ仕立ての料理がでてきてすごくおいしかった。宿泊は連泊で洛陽牡丹大酒店だった。

6日目無事終了。

 


<8月28日(金)>

朝はいつもどおりバイキングだった。あとのこり2日だと思うと最初はまだまだと思っていたが、あっという間に時間が過ぎていくのを感じた。バスは嵩山へ出発。嵩山は涼しくちょうどいい気候で見学することができそうだ。着後は少林寺を見学する。映画のワンシーンによく使われるという塔林を見、武術のショーをみた。その後中岳廟や嵩陽書院などを見学し、昼食を食べた。そしてとうとう上海へと向かう。旅行の終盤を迎えたことを実感しながら新鄭州空港にむかう。虹橋空港に着いた時、外は真っ暗でバスにてレストランへ向かい、夕食をとった。上海ではロさんというガイドを新しく向かえ、いろいろお話を聞かせてもらった。上海は湿度がなんと89%温度34℃と聞いてびっくり!明日の自由行動を楽しみにしながら天気が心配…
夕食も終わり最後に宿泊するホテル上海賓館に着いた。とても綺麗なホテルで嬉しかった。明日の自由行動は先生方にお世話になり、一緒に行動させていただくことになった。明日はどこに行けるのかなー楽しみ☆1週間たくさんのことを教えてもらい、お世話になったラさんとも写真を撮った。ラさんには感謝感謝です。

7日目無事終了

 


<8月29日(土)>

ホテルにて最後の朝食をとった。全員が揃い上海の街へ出発!初めての地下鉄に緊張。地下鉄は閉まるのが早いらしくもうとにかく先生についていくので精一杯だった。スリが多い上海にも戸惑いながらも鞄を気にしつつ行動する。最初は本屋さんにいった。とても広い本屋で幅広い分野のほんがズラーっと並んでいた。CDなんかは日本よりだいぶ安く売られていたので大変驚いた。また中国のスターバックスを体験した。味は日本と変わらずおいしかった。その後上島珈琲で焼きそばを食べた。そして新世界に行きお土産を買おうとしたのだが、あまり時間がなかったのでゆっくり見ることはできなかった。しかし、上海の街にはケンタッキー、マクドナルド、ファミリーマート、ローソンなど日本で見るものばかりで上海の都会化を強く感じた。400キロでるリニアモーターカーに乗り龍陽路駅に行き、国内線にて上海浦東空港へと向かった。帰りの飛行機が遅れるといったこともありながら無事帰国の途に着く。

まだまだ中国のことについては勉強不足ではありましたが、今回の旅行で中国の歴史・文化を目で見、肌で感じることができ、とても貴重で有意義な日々を過ごさせていただきました。もう少し中国のことを理解して行けば、また違った感じ方があったかもしれませんが、知らずに行くのも新鮮で良かったと思います。今度はもっと勉強して行きたいと思いました。本当に先生方には大変お世話になりました。ありがとうございました。

 


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