T.Nさん

1日目

関西空港8:00集合。今回の参加者は、21名。教授や中国文学に携わる方々が8名、学生は、1回生が5名、2回生が3名、3回生が4名、4回生1名である。
10:00発の上海行きで出発。これから7泊8日の「河南省訪古探勝」の旅の始まりである。浦東空港に到着すると、日本とは明らかに違う大陸の空気を感じ取った。この悠久の大地は私たちをどのように迎えてくれるだろうという思いが頭をよぎった。
虹橋空港までバスで移動。中国南方航空で新鄭州空港へ向かった。それからバスで2時間半。1日目の目的地、開封に到着したのは19時前であった。それから市内のレストランで本場の中国料理を味わう。小龍包、スープや魚の煮付け等々。しかし、辛くてあまり食べれなかった。ホテルに到着後、先生と共に開封の夜の町並みを歩いた・屋台がポツポツと出ていたが、寂しい感じの印象であった。

 


2日目

朝からバスで開封市内の清明上河園へ行く。ここは、北宋時代の街並みが再現された場所で、行くと中国武術のパフォーマンスをしていた。広大な敷地であり、中国建築物が興味深かった。
続いて、湖に囲まれた龍亭を見学し、鉄塔へ行き、塔上まで168段という階段を登る。これが結構きつく、まるで足が鉄のようになってしまったが、頂上からの景色は最高だった。
次の目的地、大相国寺は中国寺院らしい美しい寺院である。しかしながら私は、この辺りで暑さにより少し体調を崩してしまったのである。水を飲み、一息ついたところで本殿へと行き、立ち込める香を全身に浴びせ、旅の無事を祈る。これは、今考えても不思議なのだがあれほど重かった足がみるみる軽くなりスッキリとしてきたのである。私は、守っていただいたのだと感じ、心配をお掛けした先生や声をかけてもらった仲間に感謝した。そして、これはきっと良い旅になるぞと確認したのである。 昼食後、次の目的地鄭州へ移動。

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3日目

この辺りから、仲間との絆が深まってきたように思う。鄭州から安陽へ移動。道中は現地の人から声をかけられたりする。先生からはリュックは前に抱えるように持つことと言われリュックのものは、赤ん坊を抱くように前で抱えるように持つ。思わず笑ってしまう光景であった。

 


4日目

この日もほとんど移動の一日である。まず、朝から商の時代の「殷虚」に行く。続いて羑里城、安陽のシンボルである文峰塔を見学。
昼食後、また鄭州に戻る。鄭州へ到着後、夕食でそのままホテルへ。

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5日目

ホテルにて朝食後、今日の目的地洛陽へと移動。洛陽は仏教文化の発祥の地であり、芥川龍之介の「杜子春」にも登場する街である。
中国最古の寺院、白馬寺へ。ここには空海の像があった。この日は思いがけず、「顔真卿」の墓に立ち寄ることになった。書道好きの私にとっては感無量であった。ツアーなどでは、なかなか行くことの出来ないこのような奥地に「顔真卿」の墓はどっしりと存在していたのである。

  
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6日目

いよいよ、龍門石窟を目の前にすることになる。世界文化遺産に指定された石窟であり、10万以上の造像、大きいものは10数メートル、小さいものは数センチで壮観其ものである。そして、龍門の造像記を目の前にし、思わず震えが来てしまった。帰りには、造像記の拓本を1万円で買ったのである。
続いて、唐の詩人白居易が晩年過ごした「香山寺」へ向かう。墓がすぐそばにあり、Y先生は意外なことに初めて訪れたということで、喜びが私たちにも伝わってくる。時間があるならば、Y先生は白居易の墓の前で、酒を酌交したい心境だったのではないだろうかと勝手に想像し香山寺を後にする。
昼食後、三国志に登場する「関羽の廟」を見学。三国志ファンは必ず行きたい場所である。
夕食は、水席料理であっさりとしており、おいしく頂いた。

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7日目

ホテルで朝食後、今日の目的地嵩山へ。山麓が重なっており空気がおいしく涼しい気候であった。バスで、少林寺へ。見学後、武術のパフォーマンスの時間だったので本場の拳法に圧倒された。市内のレストランで昼食後、新鄭州空港へ向かう。着後空路で最終の目的地である上海へ。
8日目
ホテルで朝食後、最終日は上海で自由行動。私は、上海で是非訪れたい場所がありました。それは「上海博物館」です。教授の方2名と私で行き、館内ではそれぞれ単独で行動しました。すべての展示品を見終わると、グッズをたくさん買いしめ、みんなと待ち合わせをしている広場へ。昼食後、いよいよ帰国の途へ。浦東空港までリニアモーターカーで移動だったが、あっという間に空港に着いてしまった。計測計を見るとなんと500km。
帰りの飛行機は、到着が遅れてしまったが、自分にとってこれから中国の歴史を学んでいく上で、非常にプラスになる旅行でした。

 


 


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