立命館大学コリア研究センター(RiCKS)
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■ センター長挨拶

東北アジアの平和と相互理解・協力の実現のために-------

 朝鮮半島は近代以来、その地政学的位置から東北アジア国際政治の焦点となってきました。今日においても、朝鮮半島は東北アジアのみならず世界の安全と平和にとって重要な位置を占めるホットスポットとして、世界の関心を集めています。
 第2次世界大戦後、韓国は植民地からの独立と民族分断という栄辱あいまじわる数奇な歴史の過程を歩んできました。しかも、冷戦のはじまりは分断を助長・強化し、長期にわたる親米軍事独裁政権の支配を許してきました。それは、米軍による戦後改革をへて「高度経済成長」を享受してきた日本とはきわめて対照的な道を歩んできたのだと言えるでしょう。しかし、その苦難を韓国の民衆は毅然と受け止め、力強い民主化闘争の中で、和解と平和を掲げて新しい国家像と隣接地域との共同の繁栄という大きな構想を提起し、めざましい発展を遂げてきました。このような政治・経済・文化力の発信は、韓国一国の範囲を超え、南北朝鮮、東北アジアにも大きなインパクトを与えています。
 その中で、日韓関係もかつての敵対的関係を越えて、持続的に緊密さを増し、一段と多面的になった昨今ですが、他方で、歴史認識問題、教科書問題や、靖国問題、竹島(独島)問題など日韓両国が乗りこえるべき課題もしばしば表面化します。しかし、日韓関係の緊密な発展が日本、韓国双方にとって必要かつ不可欠であり、東北アジア地域の協力・共同という未来の展望の中で、日韓関係は一段とその重要性を増しています。このような状況であるからこそ、日韓両国の真の関係発展のために双方の多面的な努力と工夫が望まれ、日韓の人的・知的交流の持続的な拡大と相互理解の強化が要請されております。
 立命館大学は、「平和と民主主義」を教学理念に掲げて、教育・研究・社会貢献の3重点領域で国際的に通用する総合大学を目指してきました。韓国・朝鮮関係の教育・研究に関しては、他大学に先駆けて、朝鮮語、韓国概論、現代韓国特殊講義をはじめとする韓国・朝鮮関係の教育を充実させるとともに、韓国・朝鮮に関心を持つ研究者たちが、「現代韓国研究会」を立ちあげ現代韓国研究の第一歩を踏みだしました。その後、文部科学省の科学助成金を受け、「現代韓国の法・政治構造の転換」「現代韓国の安全保障・治安法制の実証的研究」「現代韓国の民主化と法・政治構造の法社会学的研究」と韓国の気鋭の研究者たちとの大型の共同研究を進める一方、歴史的な2000年の南北共同声明を受け、「北東アジア専門家会議」を立ちあげ、現代韓国研究を東北アジア地域との関連の中で行ってまいりました。
 こうした経験の上に、2005年6月、現代韓国・朝鮮半島研究および日韓関係研究の重要性と緊急性を認識し、総合的な現代コリア学術研究センター、朝鮮・韓国関係の教育交流センター、朝鮮半島理解のための地域社会に開かれたセンターとして、「立命館大学コリア研究センター」を設立するにいたりました。2009年には、本センターの活動は、立命館大学グローバルイノベーション研究機構の重点研究に選ばれました。また、2011年度からはセンターの第2期事業計画に基づいて、@「21世紀東北アジア時代構想」研究、A現代韓国の法と政治研究、B現代韓国のメディアと文化研究、C日韓歴史認識・日韓関係史研究、D在日コリアン研究の5分野の中長期重点プロジェクト研究を推進しています。これらの研究領域については、積極的に受託研究も受け入れています。
 本センターの設立にあたっては、学内学外の研究者のみならず、韓国をはじめ外国の研究者および各界のみなさま、日本の各界のみなさま、在日コリアンのみなさまの貴重なご支援とご助言をいただきましたことを心から感謝いたします。このような皆様のご厚意と熱い期待に応えて、私ども立命館大学コリア研究センターでは、鋭意研究に励むとともに、開かれたセンターとして全ての方々の英知を集め、日本、朝鮮半島、東北アジアの平和と真の相互理解・協力の実現のために最大の努力を捧げる所存でございます。今後とも、ご鞭撻、ご声援のほどよろしくお願いいたします。


立命館大学コリア研究センター
センター長
勝村 誠

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