1950(昭和25)年6月1日、広小路学舎中川会館において大学院の開学式が挙行されました。
この時の入学者は、法学研究科定時制14人、経済学研究科全日制9人、定時制8人、文学研究科定時制8人の計39人でした。当時は全日制(昼間部)よりも定時制(夜間部)の勤労学生が多数だったのです。(工学研究科は1952(昭和27)年4月から開校し、全日制に10人が入学しています。)
1950(昭和25)年10月には、創立50周年記念事業により大学院校舎が竣工し大学院生の学び舎となりました。
その後、大学院の定時制課程は1958(昭和33)年度以降無くなり現在に至っています。
2012(平成24)年度の立命館大学の大学院は19研究科3,190人となっていて、開校当時の65倍の学生数になっています。
なお、戦後新制大学は1948(昭和23)年に立命館大学をはじめ私学11校と公立1校の12校で発足しましたが、新制大学院については、1950(昭和25)年4月に立命館大学、同志社大学、関西大学、関西学院大学の関西四私大に設置されたのが初めてでした。ちなみに、新制の国立大学は1949(昭和24)年に、国立大学院は1953(昭和28)年に発足しています。
広小路学舎大学院棟竣工(1950年10月)。学園創立50周年記念事業の一環で新制大学院発足時に河原町通りに面して建てられた。