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  • カイトボーディングをメジャースポーツに。

文学部 中野広宣

この国のカイトボーディングは、
趣味でしかなくなってしまうのか?

プロカイトボーダー存続の一番の壁は、才能や技術ではなく資金。
海外ではメジャースポーツであるにもかかわらず、
日本ではまだごく一部が楽しむマイナースポーツ。
競技人口もメディアへの露出も多くはないこともあり、
現在日本で8連覇中の彼でさえもスポンサーは思うように集まらない。
遠征費、宿泊費、運搬費などはすべて自費。
カイトボーディングをメジャーにするためには、世界で成果をあげることが一番。
しかし、資金難から世界へ挑戦するのも難しい。
「誰かがやらなければ、ずっとマイナーのままですから」
家族はもちろん、多くの仲間が支援してくれたという経緯もある。
ここでやめるわけにはいかない。彼は、世界に挑むチャンスをうかがうと同時に、
海外進出を目指すチームの設立や専門教育機関の立ち上げにも関わる。
卒業後もプロのカイトボーダーとして、日本の発展に尽力するという。
目指すは、世界大会での入賞。プロカイトボーダーのステイタスアップへ。
彼のボードには日本の未来も乗っている。