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  • 次の自分を目指して走る

スポーツ健康科学部 鍵本 真啓

目標は立てるものではなく、達成するもの。
そのためのハードルを一つ一つ越えていく。

「大切なのは、目標を立てることではなく、いかに達成するかです」と彼は語る。
転機となったのは、最下位に近いタイムで予選落ちをした中学の全国大会。
県一位で有頂天だった彼は、全国での結果に愕然とした。
「もっと上を目指したい」と思ったが、どうすればいいかわからなかった。
そんな時、参加した強化合宿で、指導者から目標を設定し、達成するための方法を学んだ。
シーズンを通して、どの大会でどのような走りをするのか?
目標とするベストタイムは、達成できそうなものから、段階を分けて設定。
ゴールへのステップを細分化し、日誌に書きとめ、練習に励んだ。
目の前のことに懸命に取り組むだけだった彼の走りは変わっていった。
目標を達成できた喜びは、次への意欲につながる。
自己ベストを塗り替え、昨年、関西学生新記録で優勝を飾った。
ケガも負ったが目標を練り直し、自分の弱点を補強できる期間だと、冷静に対処できたのも大きかった。
「学生日本一、世界大会出場」。彼の日誌には、次の目標が書かれる。
達成するための準備は、万全なはずだ。