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  • 海老のメソッド

スポーツ健康科学部 教授 海老 久美子(公認スポーツ栄養士)

おいしく楽しい食事ができれば、
アスリートはもっと強くなる。

「『作り手』と『食べ手』の距離を近づけることで、スポーツの食はもっとおいしくできる」
かつて日本代表選手をサポートしてきた彼女は、そう語る。
採れたての食材は、そのままでもすでにおいしい。
「『FOODは風土』。その地域の食べ物が、
同じ土地で育つアスリートの口に一番合うのは自然なこと」と続ける。
もちろん耳あたりのいい「地産地消」だけでは、アスリートのお腹は満たせない。
「地産」を中心に、いかにアスリートの食へと広げていくか。
「たくさん食べるアスリートこそ、食を楽しんでほしい」という思いが、彼女を動かす。
キャンパスのある滋賀の食材を使ったメニューや補給食を開発。
サポートする野球部に提供し、夏の甲子園初勝利に貢献した。
また、次世代の育成を目指し、地元テレビ局と料理コーナー『未来レシピ』を企画。
未来のトップアスリートを招き、競技種目やシーズン、個性に加え
地元食材の旬を考えたレシピを未来のスポーツ栄養士である院生と提案する。
さらに、アスリートための「おいしい」食事の普及を目指し、
全国各地で、選手、保護者、指導者に向けてセミナーを開催。
「おいしい食でスポーツの未来を作る」。その道は、滋賀から始まっている。