12.20


2014

【海外インターンシップ報告①】江西省南昌財経大学日本語学科にインターンシップで訪問中。

立命館大パイロット学生 近藤健一

【海外インターンシップ報告①】江西省南昌財経大学日本語学科にインターンシップで訪問中。

立命館大パイロット学生 近藤健一

 こんにちは。キャンパスアジア学生の近藤です。移動キャンパスも終わり、日本人学生はそれぞれ中国か韓国でインターンシップや企業見学をしています。私は幸運にも江西財経大学日本語学科(中国江西省)の先生とご縁があり、日本語教師としてお招きいただきました。貴重な機会を設けて下さり、本当にありがとうございます。
 今回、日本語教育実習を経験するということはもちろんの事なのですが、日本語教材制作のためのデータ収集も目的のひとつです。担当できる授業のコマ数は以下のようになりました。

 1年生:135分授業×2回
 2年生:135分授業×1回・90分授業×1回
 3年生:90分授業×2回
 4年生:90分授業×1回

 さて、中国に行くまでに私を一番悩ませたのは、まだ会ったことのない学生たちの日本語の能力でした。中国は9月に1学期が始まるので1年生は日本語を習い始めてまだ3カ月しか経っていません。過去形(行く→行った)や、テ系(食べる→食べて)がやっと言えるぐらいじゃないかなぁ…となんとなく想像していました。ということは、1年生はあまり話せないということです。(結果、過去形を習ったばかりのようでした)。
 ただ、「日本語授業をする」と言いましても、教科書を読んだり問題を解いたりする授業にはしないでおこうと思っていました。中国内陸部でもある南昌市では、日本人や日本人留学生に会う機会はあまりないと事前に聞いていましたので、学生たちには教科書の中には書かれていない「最近の日本の日常や出来事」を知ってもらおうと思いました。
 パワーポイント(以下、ppt)に画像や漢字を多めに使ったり、中国語を添えてみたり、クイズを出したり、映像を流したりして、「何を言っているのか分からないからもう諦める」学生が出ないよう工夫しました。学生の近くで話せるようにレーザーポインター(pptのページをめくるリモコン)も準備しました。
 


 用意したpptはこんな感じです(一部抜粋)。
 テーマは2つ用意しました。ひとつは、年末ということもあって「日本で大流行!2014年ランキング」、もうひとつは「日本の大学生って??」です。どちらも日本に行ったことのない学生にとってはおもしろいものになったのではないかと思います。
 このpptをスクリーンに映して学生たちと会話練習をするのですが、経験の有無を表す「~したことがある(ない)」をよく使うことに私自身も初めて気づかされました。過去形を習ったばかりの1年生には分からないと思って、「過去形+ことがある(ない)」を教えました。これを使えば、「我看过~(見たことがある)」「我没看过~(見たことがない)」などお表現を日本語で言えるようになると中国語で説明してみたのですが、黒板に大きく「経験」と書いた途端、「啊~!」と納得してくれたようでした(笑)。
 画像の右下2つは学生たちへの宿題です。宿題は教材制作のためのデータになります。各学年に同じテーマの作文を書いてもらう事で、学年によって間違えやすい箇所などが見えてくるんじゃないかと考えています。


 
 来週(12月22日)からテストが始まります。授業はもうないのですが、試験監督もお願いされているので学生たちとはまた会うことができます。江西財経大学の日本語学科の学生は少ないですが、みんな一生懸命日本語を勉強しています。いつか日本に遊びにいけるといいですね!

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