経済学部創立70周年を迎えるにあたって

経済学部創立70周年を迎えるにあたって

立命館大学 経済学部長松本 朗

立命館大学 経済学部長 松本朗プロフィール写真

1948年に新制大学の学部として産声を上げた経済学部は、今年70周年を迎えます。第二次世界大戦後の荒廃からの復興の礎になるべく、「平和と民主主義」の教学理念の下、新たな高等教育をめざした船出でした。当時は専任教員14名、兼任教員26名で、入学定員は一部200名、二部200名という規模での出発であったが、立命館大学を支える学部として発展し、2018年4月現在で795人の定員をいただく規模になりました。

この間、1998年には現在のびわこ・くさつキャンパスへの移転を行い、国際化を中心とするカリキュラム改革も進めてきました。その結果、大学院でのMPED(Master Program in Economic Development)に代表される英語での履修、修了コースを初めとして多くの海外留学生を向け入れることになりました。そうした結果、これまで約6万人を超える卒業生を輩出することになりました。日本だけでなく、世界の多くの国々出身のOB、OGは国内ばかりでなく、世界中で活躍されています。

70年の歩みを限られた紙幅で語り尽くすことはできません。そこで、秋には祝賀会を予定しております。こうした節目の機会に学部発展を共に祝うと同時に、学部の歴史を振り返り、語り合いたいと思います。現役学生諸君ばかりでなく、多くのOB、OG、教職員、関係の方々にお集まりいただければ幸いです。

日本経済の将来は混沌としています。それを映し出すように高等教育を巡る情勢にも大きな変化が押し寄せています。経済学部はそのような状況の中でも発展し、変化し、社会に貢献していきます。70周年という節目を迎えるこの時期に、経済学部は、学部が考える今後の改革のシーズとして多くの企画にも取り組んで行きます。そうした企画を機に今後の改革へのアドバイスもいただければ、現役教職員にとっても大きな励みなるものと確信しております。

祝 経済学部70周年

祝 経済学部70周年

経済学部同窓会会長住野 公一

経済学部同窓会会長 住野 公一プロフィール写真

立命館大学経済学部が70周年を迎えられたとの事、誠におめでとうございます。

この70年の間には様々な出来事があり、世の中は大きく変化しました。人々の価値観も大きく変わり何が良い事で何が悪い事かも人々の間で違いも出て来ました。我々は自分が生きて行くための方便と有るべき正しさが分からなくなったりしがちです。本来何が正しいかではなく何が自分にとって得かで物事を選択する事が日常的に行われています。大学は原理・原則、真理の探求の場だけではなく良識の場であります。

私は総理大臣やノーベル賞学者を輩出しなくても良いと思います。どうかこれから先も良識ある人を輩出する学府であって欲しいと思います。