経済学部名誉教授杉野 圀明

専門分野経済理論、地域経済学

研究テーマ擬制価値論、旧軍用地転用史論

経済学部名誉教授 杉野 圀明 プロフィール写真

立命館大学経済学部創設70周年を心より祝します。これは戦後の間もない時期から今日に至るまでの期間、幾多の試練を乗り越えて、経済学部が発展してきたという歴史的経緯と同時に、経済学部で学んだ多くの卒業生が各界、各分野において活躍しているという事実に対する敬意でもあります。 

昨今は、まさに混沌と競争の時代。これからは大学だけでなく、世界における経済学部の評価やランク付けも行われるようになるでしょう。その意味では、立命館大学経済学部での研究や教育も、独自性と併せて、国際的視野に立脚した理論、分析、政策という総合的な視点からの発展が望まれます。また、学生も、単なる現象論的な理解だけでなく、科学的な社会観と幅広い学問的知識をもって卒業し、卒業後も、校友会や同窓会をはじめとする相互交流、あるいは社会人学習などを通じて自己研鑽し、社会の多方面で大いに活躍されんことを期待してやみません。

ゼミ生(卒業生)のみなさんへ

1971年以降、杉野ゼミの出身者は、千名を超えます。その中には、大学教授をはじめ、企業の社長や重役、それから官界では副市長や部長などとして活躍しております。そして、定年退職者も次第に多くなってきております。 

卒業生相互間の交流は、ゼミ同窓会の会長に鈴木登君(ゼミ第1回卒業生を)を選出し、また東京杉野ゼミの責任者として青山善彦君(84年度卒)を選出していますが、ゼミ卒業生全体の同窓会としては、一度開催しただけです。もっとも、各年度ごとのゼミ同窓会は、随時開催されていますが、その数は年に一回程度です。昨年は1973年度卒業生で開催。老齢化した私ですが、今年の3月には野沢でスキーを楽しみましたし、6月には中国へ一人旅をします。昨年は、40年以上の年月をかけた『旧軍用地論Ⅰ・Ⅱ』(計2千ページ)も刊行しました。その程度のエネルギーはまだ残っております。 

そんなこともあって、経済学部70周年を機会に、ゼミ全体の同窓会を開催してはどうかと思います。この点は、鈴木登君とも相談し、宿泊場所も含めて、具体的なプランを作成してみます。どうか、元気な姿を見せて下さい。それを楽しみにしています。