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TOPICS & EVENTS

03.13

TOPIC

2024

経済学会卒業記念品 よもやま話

1.はじめに

 初めまして。卒業企画実行委員会です。私たちは、3月に卒業する皆さんのご活躍を祈念するため、経済学部4回生の有志で活動をしてきました。
 本年は、BKCが位置する滋賀県の企業と立命館大学とのコラボレーションをテーマに掲げ、卒業記念品の選定に際して企業の公式ウェブサイトを訪問したり、実際に店舗に足を運んで商品に対する理解を深めたりしてきました。
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 その結果、東近江の自然豊かな土地に位置する工房しゅしゅ様と、BKCが所在する草津に拠点を構える千紀園様と提携をさせていただくことになりました。
 卒業生の皆さんには、ぜひ、宇治抹茶や滋賀名産の丁字麩など、関西に根付いた素材からつくられたお菓子を楽しんで頂ければと思います。 

2. 提携企業様へのインタビュー

  本活動の一環として、千紀園の大石様および工房しゅしゅの上原様・持永様に、インタビューをさせていただきました。
 千紀園様では、大石社長の体験談やお茶や抹茶スイーツに対する熱いこだわりなどを伺うことができました。大石社長の「美味しいものを作る」という信念のもとで製品の開発等をされてきたお話では、変動の激しい時代においても自分の信念を貫くことの大切さを感じることができました。
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 また、社長に就任された際は「新しいことへの挑戦」を意識されていらっしゃったそうで、インターネットの発展途上期においてその可能性に気づかれ、現在では一般的となっているオンライン販売を始められたそうです。物事の良い側面を捉えることが、人生を歩む上で重要であることを学ぶことができたように思います。
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 工房しゅしゅ様では、社会福祉法人としての成り立ちや製造等をされていらっしゃる福祉作業所の利用者の方々に対する思いなどを伺うことができました。 こちらの工房では、利用者の方々に対し、お菓子の製造だけにとどまらず、お菓子の売れ行きや消費者のお菓子に対する評価などのフィードバックを行っていらっしゃいます。このようなきめ細かい取り組みにより、利用者の方々が製品に対して責任感を持たれ、仕事への誇りを持たれることにつながっているそうです。利用者の方々に寄り添った仕事環境を整備されていらっしゃるのは、非常に素晴らしいことであると感じました。
 また、今回インタビューを受けてくださった上原様・持永様は、前職の経験・携わってきた方々との縁および利用者の仕事に対する情熱からこちらの工房に至られたとのことで、我々学生に対しても「多様な経験や様々なバックグラウンドのある方々との交流をしていただきたい」とおっしゃっていました。

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3. 最後に 

 今回の卒業記念品には、私達からのメッセージを添えています。メッセージの作成にあたっては、改めて大学生活を振り返る貴重な機会となりました。これまで取り組んできた事や今後の進路が一人一人異なる中で、卒業生の誰しもが共感する内容を盛り込む点を意識しました。
 ご存知の方も多いと存じますが、滋賀県は「売り手によし、買い手によし、世間によし」でお馴染みの近江商人発祥の地でもあります。近江商人は全国各地に行商へ赴き、地域のニーズに沿うような物品を届けることで経済を回していたそうです。
 そこで、私達が学んできた「経済学」の理念と近江商人の知恵にあやかり、BKCの位置する滋賀県から、皆さんが全国各地・世界各国で活躍していってほしいとの思いから、卒業記念品には「滋賀から世界へ」というメッセージを掲げました。
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 卒業後、私たちは三者三様の道を歩むこととなりますが、これまでに学んできたことを活かしつつ、私たちのみならず、すべての人が幸せになれるように、歩みを進めていきたいものです。卒業記念品とメッセージが、大学生活での楽しかった思い出を振り返るきっかけや、次への一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
 本企画は、経済学部事務室の皆様および外部の企画者の方の尽力、そして、何より両企業の皆様の快諾によって実現することができました。末筆ではございますが、本企画に快諾くださった工房しゅしゅの皆様・千紀園の皆様および、我々の活動を支えてくださった皆様に厚くお礼を申し上げます。

 それでは、良い卒業式を。

 

経済学部卒業企画実行委員
今泉 佑介
山田 陸人
安本 唯展

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