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04.15

PEOPLE

2016

飛び級制度を利用し、一年短縮して大学院へ進学


北井 万裕子さん                         

学科・回生経済学研究科 博士課程前期課程2015年度修了(経済理論コース)

*インタビュー内容は在学当時のものです。

大学院に進学した理由を教えてください。

学部のゼミでずっと研究してきたテーマがあり、現在もそこから発展した形で研究を進めているのですが、大学院でさらに深く勉強したいと思ったことが一番大きな理由です。あとは、飛び級で進学できることに魅力を感じたからです。

立命館大学の経済学研究科を選んだ理由を教えてください。

主な理由として、二つあります。第一に、立命館大学には経済学部3回生から博士前期課程1回生へと飛び級ができる制度があるという理由です。もともと私の家庭は決して裕福ではなかったので、大学院に進学するというのは金銭的に困難でした。そのような状況のなかで、立命館大学には、飛び級制度があり、さらに大学院での奨学金制度が充実していることを知りました。一年短縮して大学院の教育が受けられる、そして研究をすることができるというのは私にとって非常に魅力的でした。第二の理由は、先生方が多くの時間を割いて、丁寧に研究を見てくださるという点です。立命館大学の大学院は院生が少ないということもあって、院生の研究や教育をじっくりと行ってくださいます。飛び級をするつもりだったこともあり、しっかりと指導してくださる先生がいらっしゃる、私の場合ではやはり学部時代からの指導担当の先生がいるという点で、大学院進学への不安が軽減されたことは重要でした。

経済学研究科の院生や教員にどのような印象を持ちましたか。

まず入学して感じたことは、日本人が想像していたより少ないということでした。立命館大学の経済学研究科は、非常に国際色豊かで、日本語のコースには中国人留学生や韓国人留学生、英語のコースには、インドネシア、ベトナム、タジキスタン、バングラデシュといったアジア諸国からの留学生がいます。普段は、共同研究室と呼ばれるところで勉強や研究を行うのですが、共同研究室や院生ラウンジで飛び交う言語は多種多様で本当に異空間という感じでした。
 先生方へは、院生の関心や意欲に答えてくださる先生方が多いという印象を持ちました。私が関心を示せば、ぜひ研究室においでとおっしゃってくださったり、いろんな研究会や読書会に誘ってくださったり、無関心ではなく積極的に院生と関わろうとしてくださる先生が多いです。

どのような研究をしていますか、また研究が楽しいと思える瞬間、出来事は何ですか。

私は、スウェーデンモデルを事例として、経済成長と福祉制度の関係を社会的側面から分析するという研究をしています。福祉制度を維持するには財源、つまり経済成長が必要ですが、スウェーデンでは、福祉制度が他の制度と連関して経済成長を支えるという役割を果たしています。このような合理的なシステムがなぜ可能なのかをスウェーデン社会から分析し、経済成長と福祉制度の関係を明らかにしようと日々研究をしています。
 研究が楽しいと思える瞬間は、自分が解決したいと思っている問題の本質や解決策に少しでも近づいたと感じるときです。それは先行研究や本を読むことを通してもありますし、議論を通してのときもあります。

立命館大学経済学研究科に進学してよかったこと、身についたことは何ですか。

物事を相対的に考えるようになったこと、そして自分の世界が広がったことです。自分が当たり前だと思っていること、それが良いと思っていることが果たして本当にそうなのかを考えるようになりました。自分の意見に否定的になった、他人の目を気にしたり、評価を気にするようになったということではありません。学問を通して、それが本当に正しいのか正しくないのかを判断する基準は多様であること、また違う国では全く違う考え方が存在し、それに基づき異なる制度や現象が生じていることを深く感じました。そのなかで、自分はどう考えるのか、どう考えたいのかを見極めることを通して、個人として自分を確立することができました。何より立命館大学経済学研究科で得た財産は、外国人の友人です。いろいろな国の人と、たくさん英語で議論し、どこかに出かけるなかで、共通する部分とそうでない部分を感じます。 自分自身、自分の価値観、日本の文化を相対的に捉えられるようになると思います。また、それを通して自分の世界が広がっていきます。例えば、インドネシアでテロの爆発があったら気になるようになります。ロシアの経済状況が悪くなったら、タジキスタンの友人のことが気になります。そうして、世界中のたくさんの出来事が他人事でなくなりました。これは、学問分野での関心にもつながるとともに、自分自身の成長へもつながります。この点が、私が進学してよかったと感じる点です。

日頃の過ごし方を教えてください。

基本的には、大学の共同研究室で毎日7から8時間ほど、研究や勉強に励んでいます。ですが、当然息抜きも必要なので、大学院で出会った外国人留学生といろいろな話をしたり、ご飯を一緒に食べたり、文化や価値観について議論したり、旅行したりして息抜きしています。

修了後の進路や将来の夢を教えてください。

後期課程へ進学する予定です。将来的にはここで得た経験を生かして、視野を大きく持って、積極的に世界に関わる活動ができればいいと思っています。

経済学研究科への進学を目指す方へのメッセージをお願いします。

経済学研究科で学ぶことは、これからの人生を豊かにし、成長させてくれる大きな可能性を持っていると思います。経済学は、様々な社会の問題を扱うことができるだけでなく、経済学研究科の先生方は、生徒が本当に関心を持てるテーマで好きな研究をさせてくださいます。 近年、就職活動でも「論理的思考能力」といった考える力が注目されていると思います。人ぞれぞれ経済学研究科に進学することによって得られるものは違うと思いますが、私の場合には、経済学研究科に入学したことによって、自分で考える力、見極める力、そして物事を相対的に考える力を養うことができました。経済学研究科に進学することで、自分の何かが変わったと思える可能性がここにはあると思います。そして進学を希望される皆さんがそう思えることを願っております。

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