GRGP参加者のVOICE

博士課程前期課程 2回生 材料工学研究室所属
留学先:ケルン大学(ドイツ)
留学期間:2012年8月26日〜2012年12月19日

留学した理由は?
研究留学にずっと挑戦したいと考えていて、GRGPではそのサポートをして頂けるということが一番の理由です。そのサポートとは、海外の大学とのやり取りのサポート、また同じような志を持った学生同士での英語によるディスカッションを行え、さらに奨学金も頂くことができるといったことです。研究留学をしたいと思った一番の理由は、海外の大学での研究というものがいったいどういったものなのか興味があったからです。また、卒業することが比較的簡単と言われている日本の大学とは何が違うのか、ということを自分で体験することで、これからの自分の選択の幅を広げることができると考えたからです。
留学先で学んだことは?
留学先ではドイツのケルン大学の中にある研究室で新しい実験装置の作製、またその新しい実験装置を用いて、グラフェンという炭素の原子レベルでの薄さのシートを作製しました。この装置の目的は、私のようなまだ知識の浅い者(具体的には学部を卒業したばかりの学生)でもグラフェンの作製を比較的簡単に行うことができることでした。そのためにまずは、その研究室で研究されていることに関する論文を読むことから始まりました。次に、設計ソフトを用いてその新しい実験装置の設計・作製(私の研究留学の半分以上を費やした作業)を行いました。その後、残りわずかな時間でしたが実際にその装置を用いての実験を行いました。
留学先で困ったことは?
私の日本での研究と、受入先大学での研究分野が違ったことです。初めは、異文化・異分野の中での研究生活に戸惑い、英語での会話すら躊躇してしまいました。そのような状況を打開するため、研究パートナーに毎朝打ち合わせをしてもらうよう頼みました。細かいことでも報告し、研究に関する疑問点は、納得するまで話し合いました。さらに、ドイツ語の授業を受講し、現地の言葉で意思疎通を図る努力もしました。この主体的な姿勢を留学期間中意識することで、研究室の学生たちとも打ち解け合い、さらに、研究成果を英語で議論できる力が身に付きました。この研究留学から、自らが能動的に解決にあたる気持ちを常にもつことの大切さを実感しました。
今後の目標は?
今後の目標は、海外勤務をすることです。今回の研究留学を通して改めて英語の必要性、また世界中の国々と協力していかなければならないと実感したからです。留学先では私以外にも多くの留学生がいました。彼らは当たり前のように英語を扱い、その留学生の方とドイツの学生との間でお互いに有益な意見交換を行っていました。そんな彼らの姿を見て、英語とはほんとに“道具”なんだと感じました。私は来年度から医療機器メーカーで働けることができるようになりました。なので、就職をしたらその“道具”を使い、現地へ実際行って働いてみないとわからないことを行い、その企業にとってはもちろん、世界中の人々の健康に貢献したいです。