大学院生の一日

環境都市専攻

理工学研究科 環境都市専攻 歴史都市防災コース 1回生
橋梁工学研究室所属

研究の内容は?
SBHS(Steels for Bridge High Performance Structure)という鋼材について研究をしています。SBHS鋼材は優れた鋼材でありながら、適用例が少なく、道路橋示方書の設計基準にも具体的には示されていないのが現状となっています。そこで、SBHS鋼材の桁に対しての耐荷力実験や試験片の引張試験をすることによって道路橋示方書の照査式との比較・検討する研究を行っています。 同時に鋼桁の耐荷力による解析的研究を行っています。主にMARCというパソコンの解析ソフトを使って解析シミュレーションを行っています。過去の解析モデルや道路橋示方書などを参考にして解析モデルを作成し、解析を行っていきます。部材の種類・幅・厚さなどを変更させていくことで数多くの解析シミュレーションを行い、データ収集していきます。
一日の研究時間は?
平日は授業やTA(Teaching Assistant)があるので、授業終わりの2、3時間ほどです。 休みの日には多い時では半日以上ということもありますが、基本は平日授業終わりの研究ということが多いです。多数解析を行っていると朝から夜まで研究ということもあります。解析が終わるまでの空き時間に息抜きしながらも解析などの研究を行っています。
研究の何がおもしろい?

研究では解析シミュレーションを行っていますが、解析のモデルを作成するにあたって、パラメータや用語の意味などを知る必要があります。各パラメータの意味を知ることで他の学生にはない知識の増加と実験や解析の結果がしっかり伴うことで充実感が得られるところが研究の魅力の一つです。この研究は将来的にみると、道路橋示方書などの設計書の改定につながる研究です。自分が研究していくと、データが集まっていき、将来の研究に役立つことが今後楽しみであり、今の研究で楽しいと実感できることだと思います。また、大学院生になり研究時間が増えたことで、様々な先生や企業、業者の方と接する機会が増えました。自分の研究を通じて様々な人と接することも楽しみの一つだと感じます。

休日は何をしているの?
基本的に休みの日の日中に家で過ごすことはありません。ゼミや実験がある時は研究に時間を費やすことが多いです。週末や長期休暇では、一日中バイトということが多いです。気分転換に外出したり、スポーツしたりということもあります。