立命館大学文学部 国際文化学域

ヨーロッパ・イスラーム史専攻


 ヨーロッパ・イスラーム史専攻は、立命館大学文学部国際文化学域に2020年度に設置された新たな専攻です。これまであった西洋史学専攻を基盤としてその遺産を受け継ぎつつ、さらに広い視野で欧米やイスラーム世界を歴史的な観点から学び、研究していくことをめざします。

シヴァス市内


ヨーロッパ・イスラーム史専攻の教学理念

 ヨーロッパ・イスラーム史学では、時代と地域においても、またテーマにおいても、きわめて多様な範囲を扱っています。しかし、「なぜ学ぶか」という点では、次の二つのことが共通の目標となります。第一に、現代世界が歴史的にいかにして形成されたのかを、幅広い視野から理解すること。第二に、「過去」の時代を異なった社会・文化として認識し、それと「現在」の我々の社会・文化と対比することによって、人間の多様な在り方や可能性を知ること。この二つの視点から歴史を学ぶことによって、自らの思考と感性を磨き、現代社会に生きるための力を培っていくことが重要な目標です。とくにヨーロッパとイスラームの二つの文明・文化圏は長い歴史を有するだけではなく、交流と対立の歴史をくり返してきました。日本社会にとって「他者」であったこれらの文明・文化圏の歴史を理解することは、グローバル化が進む世界で生きていくために今後ますます必要不可欠となるでしょう。
 以上の大きな目標に向かい、それぞれの問題意識から特定の時代、領域のテーマを見出し、そこから可能なかぎり全体を見渡せるような歴史的視野を広げていくことが大切です。専門としての歴史研究は、あくまで現代社会に生きるための広い視野を身につけ、変化に対する鋭敏な感性を養い、異なった社会・時代への豊かな想像力を培うためにこそ、役立てなければなりません。
 そのためには、以下に述べる専攻科目以外に、自分の関心や研究テーマにとって役立ちうる他専攻・他学域の科目も有機的に結びつけて学習していくことが必要です。
 また、「ヨーロッパ・イスラーム」という異文化社会の歴史を学ぶ以上、「話す・聞く・読む」語学力を身に付けることが求められます。特に、外国語文献を読みこなす力は、現代社会のあらゆる分野・テーマにおいても十分な調査・研究を行うために不可欠です。外書講読などの授業に積極的に取り組み、慣れ親しむことで、これからの歴史研究の視野を広げていくことができます。

ピアッツァ・アルメリーナ