7月7日、七夕の日、公費助成増額の実現を願いながら、僕達は朝早くに京都を出発し、午前中には東京、霞ヶ関の参議院議員会館に到着しました。会場には請願行動に参加している大学関係者が全国から集まっていました。その中で学生の姿はわずかでちらほら見受けられるくらいでした。
この請願行動は、直接国会議員に会って、学生生活の実態、大学の情勢を伝え、署名を渡し、私学助成増額に協力を得ることを目的としています。会場で開会行事を終えて、僕達はそれぞれの政党を訪れました。
北村さんが訪問した党で、応対してくださったのは、事務局の方で、最初から「私は何もわかりません。」と言われてしまいました。それでも深刻な現状をお話してお願いしたのですが、その反応をみるとやはり十分には伝わらなかったようです。
僕の訪れたのは、ある政党の副代表の議員でした。その方は自ら勉強したいといっていただけあって、しっかりと話を聞いてくれました。ただ、話を聞いてもらえたということは意味のあることだけれど、これが党全体に広がるかは疑問が残りました。実際に議員個人としては十分に問題視するが、党として考えていくかはわからないという返事を受けました。これらのことは初めて参加した僕達にとってはとても残念でした。それでも僕には東京にくるときから、どうしても伝えたいことがありました。僕はこの請願行動までの期間で自治会での活動を通して実際に署名を集めて回りました。しかし、署名運動中にすでに学費が払えず、大学を辞めた学生がいることを知りました。その人達がいれば、もっと重みのある署名になったに違いありません。僕はその話をして、署名とともにその人達の思いも一緒に受け取ってもらうようにお願いしてきました。このようして僕達は初めての中央請願行動の代表として役目を果たしてきました。
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