立命館小学校

稲盛哲学「足るを知る」

「足るを知る」は、「利他の心」である稲盛哲学の中でも重要なキーワードです。それには、「欲張ってばかりいると何もかもなくしてしまい、結局、最後は、不幸せになってしまう・・・」「それで十分なのに、自分だけは、もっともっと、と手に入れようと欲張って、結局、損をする・・・」「今あるもののありがたさを忘れてしまい、いつも間にか感謝の心さえも忘れてしまう・・・」と言うような意味があります。

つまり、「足るを知る」と言うのは、「利他の心」の中の相手や周りの人たちや社会を考えて「こうこれでも十分」と考える心です。

 

HPラーニングトピックにも掲載しましたが、先日、カリキュラムとして系統的に位置付けている3年生を対象に授業を行いました。ほとんどの子が分からない「足るを知る」という言葉の意味を、①平和だった縄文時代の狩猟の暮らしと争いが起こった弥生時代の米作りの暮らし・②京都大学霊長類学研究の第一人者であった井谷純一郎先生のアフリカ原住民から学んだ生き方考え方のルール・③石垣島特産の教訓茶碗を使ったパフォーマンス、これらを示しながら謎解きで進めていきました。そして、最後は④相田みつをさんの詩「分け合えば」を紹介し、その意味理解と生活実践化へと取り入れていく決意へと授業をまとめていきました。3年生であっても、この意味は十分理解でき、これからの自分たちの生活にこの考えをどう生かすか、という観点で意見がたくさん出ました。

 

この「稲盛哲学の学び」は、今後は、4年生で「考え方一つで、人生は変わる」、5年生で「心を磨く」、6年生では「人生仕事の方程式」へと繋がっていきます。

 

  

 

学校長  長谷川昭