立命館小学校

百人一首を楽しもう

今、学校内では、この季節に合わせて「百人一首かるた」の学びが盛んです。昨日は、学年ごとに5時間目に百人一首かるた取り大会に向けた練習をしました。1年生は40首の百人一首かるたからスタートします。そこから毎年二十首ずつ増え4年生以上からは百首全部で大会を行っていきます。

 

「小倉百人一首」は中学や高校の古典で学習する中身ですが、小学生の間は、この「五七五七七」の短歌の持つ、美しい日本語とその古語の持つリズムとテンポ、そして、短歌の言い回しに興味関心を持ってくれればと思っています。本校では、それを日本の伝承遊びとして、開校以来「ハウス活動」の一つとして取り組んでいます。

 

さて、私事ですが、私の母は百人一首が本当に大の得意で、私が小学生頃に対戦しても『これ・・・』と上の句の最初を聞くだけで、さっと手が伸び、『知るも知らぬも逢坂の関~!』と、あっと言う間に札を取るほどです。私の中では母は「百人一首の達人」でした。そして、毎冬、百人一首をすることが楽しみで過ごしていました。

そんなこともあり、意味は分からないけれども、私もたくさんの歌を知らぬ間に覚えるようになっていきました。ですから、中学生になった時には、古典の授業は大変親しみを持って学び始めたことをよく覚えています。そして、今でも諳んじて言える歌も多いです。子どもの頃の暗記暗唱したものは、本当に心に残るものだと感じています。因みに、私の好きな一首は、権中納言定頼(64番)の『朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木』です。宇治に居ますので、冬の宇治橋近辺の風景、朝霧橋や塔の島の風景が目に浮かんできます。

 

さて、皆様のご家庭では、百人一首はよくされているでしょうか?(坊主めくりも私は子どもの頃に本当によくやりました)。是非、日本の伝統的なお正月遊びを各家庭で楽しまれることをお勧めします。

 

 

 

学校長 長谷川昭