立命館大学

挨拶

 このたび、立命館大学総合心理学部・人間科学研究科の校友会会長に就任しました、安田裕子です。よろしくお願いいたします。
 総合心理学部・人間科学研究科校友会は2020年4月に発足しました。2016年4月に開講された総合心理学部の卒業生1期生が、そして2018年4月に開講された人間科学研究科の修了生1期生が輩出された、その翌月です。2001年4月に開講された応用人間科学研究科より輩出された修了生のみなさんで組織されていた応用人間科学研究科校友会が、後日(2021年1月24日(日))に発展的に解散し、それも統合するかたちで本校友会は構成されています。私自身も、応用人間科学研究科の2期生です。
 2020年4月は、新型コロナウイルスにより世界に激震が走りはじめたときでもありました。本学でも総合心理学部・人間科学研究科の1期生のみなさんは、2020年3月に、現地で開催されるはずであった卒業や修了のセレモニーへの出席が、かなわなくなりました。誰しもが決して予想しえないことでした。人と人とが集い会話・対話する、ということが控えられ、さらには禁じられる時期もありました。同じ空間を共有することが困難になったのです。しかし、Zoomなどのオンラインミーティングツールにより、私たちは、互いに遠隔地にいながらにして、対面することができるようにもなりました。人と人とが集うための試みや工夫、経験が蓄積されるなかで、本校友会も、その発足式を、2021年1月24日(日)にZoomを用いたハイブリッド方式で、開催することができました。
 現在もやはり、新型コロナウイルスの影響を受ける日常ではあります。しかしながら、そうした制約のなかでも、人と人とが時間と機会をつくり、空間を超えて、集う工夫や取り組みがそこここでなされてきましたし、これからもそうあるでしょう。ともにあろうとする人間の知恵と力、ですね。本校友会も例外ではありません。時間と空間をともにするかたちで集うことが再びできるようになることを願いつつも、可能なかたちで、校友のみなさんが実質的につながることのできる場をつくっていけると、と思っています。校友会サービスのひとつとして設けている同窓会・勉強会の開催補助制度は、それにあたります。ぜひ活用してください。また、総合心理学部や人間科学研究科とタイアップし、そして応用人間科学研究科のスピリッツを大切に、つながりやむすびつきの場と機会を生みだしていきたいとも考えています。
 縁あって、総合心理学部、人間科学研究科、応用人間科学研究科で学び、本校友会メンバーとなったみなさん一人ひとりが、その力をむすびあわせ、互いに、今を、未来を、より豊かなものにしていくことができますと、素晴らしいですね。本校友会を、そうした活動の基盤としていかしていっていただけますと幸いです。そして、ちょっとずつでよいのです、できるときでよいのです、少しずつ、出せる知恵と力を出しあって、そうした場の創出にみなさんに参画していただけますと、とても嬉しく思います。みなさんのお力添えを、どうぞ、よろしくお願いいたします。

2021年10月吉日
総合心理学部・人間科学研究科校友会第1代会長 安田裕子