読書する

みなさん、最近本を読んでいますか? 空きコマは本を読むにはちょうどよい時間ですよ。
今回は、図書館サービス課の職員とライブラリースタッフに、空きコマで読めるおすすめの本を紹介していただきました。

空きコマ1コマ分(90分)から読めて、大学生活に役立つ書籍紹介

『そういうふうにできている』

さくらももこ(新潮文庫)1999年

すすめる人
杉森洋平さん(経済学部2回生)ライブラリースタッフ(BKC)
推薦理由
私がおすすめする本は、さくらももこさんの「そういうふうにできている」です。この本は著者のさくらももこさんの妊娠から出産までを書いたエッセイです。さくらももこさんといえば、独自の視点で描く漫画「ちびまる子ちゃん」が有名ですが、このエッセイもさくらさんならではの視点が色濃く出ていて面白いです。1章ずつ話が分かれていて短い時間でも読めます。普段本を読まない方でも楽しく読める1冊になっています。実際に手にとってみてください。
『プロフェッショナル仕事の流儀』

(NHK出版)

すすめる人
伊藤優希さん(経営学部3回生)ライブラリースタッフ(BKC)
推薦理由
この本はNHKのテレビ番組「プロフェッショナル仕事の流儀」を書籍化したものです。さまざまな分野で活躍されている方の仕事について深く掘り下げて紹介しています。仕事や職業というテーマは学生であれば誰もが興味を持つと思います。本書では1冊につき3人の人物が取り上げられており、人物ごとに章立てされているため空きコマでも読みやすくなっています。シリーズ化されているので、自分の興味のある職業や人物を選んで、ぜひ一度読んでみてください。
『別冊宝島シリーズ』

(宝島社)

すすめる人
德永 栞さん(産業社会学部3回生) ライブラリースタッフ(衣笠)
内容
別冊宝島シリーズが置かれているコーナーは、レファレンスカウンターの右手側奥にあります。このシリーズは経営や株、J-popの批評やアニメ、ダイエットなど、学びにつながることから教養に関することまで幅広い題材を取り扱っています。さまざまなジャンルの本があるので、どんな方でも一冊は興味を引くものがあると思います。10分休みでも読める、気軽で面白い本です。
推薦理由
この本の存在を知らない方が多いと思うので紹介させていただきました。学校の図書館には文献の本が多いイメージがありますが、実は息抜きにぴったりな本もあります。こういった自分の興味に沿った本を読む時間もとっていただきたいです。空きコマの間でも、図書館に来て本を読む習慣がつけば知識の幅が広がると思います。
『絵解き菜根譚 : 一〇八の処世訓』

傅益瑶画、李兆良書 (雄山閣)

すすめる人
濵田紳吾さん(文学部3回生)ライブラリースタッフ(衣笠)
内容
「菜根譚」は中国の古い処世訓です。人生に迷った時に背中を押してくれる格言がつまっており、心の支えになる本です。その中から108の言葉を選んだものが今回紹介する本です。菜根譚とは、「野菜の根はかめばかむほど味がでてくるように、この本も読めば読むほど味わい深い書である」ということをタイトルで表わしています。
推薦理由
僕は「菜根譚」を小さい頃から読んでいて、さまざまな格言を心の支えにしてきました。「菜根譚」はストーリー性のある本ではなく、格言ごとに自由に選んで読めるので、空きコマを利用して読みやすいです。また、この本の場合は英訳も一緒に書かれているので一風変わった英語の勉強法としても使えます。悩み事や不安を抱えている人もそうでない人も、ぜひ一度読んでみてください。
[教員お薦め本コーナー]

すすめる人
西尾知佳さん(BKC 図書館サービス課職員)
推薦理由
私からは、教員お薦め本コーナーを紹介したいと思います。このコーナーでは、先生方からそれぞれのテーマに沿った本を紹介してもらっています。学生のみなさんの教養を深め、学部の専門科目への興味関心を高めることを目的としています。お薦め本に対する先生のコメントも掲載していますので、ぜひ手に取っていただきたいです!
『二十世紀から何を学ぶか(上) 
一九〇〇年への旅 : 欧州と出会った若き日本 』

寺島実郎著(新潮社)2007年

すすめる人
蔵城一樹さん(衣笠 図書館サービス課職員)
内容
『一九〇〇年への旅』は今から100年程前の時代の転換期においてさまざまな日本人が世界各地でどのような志を持って奮闘したかが描かれています。過去を振り返ることを通じて、未来を切り開くための示唆を与えてくれる一冊です。
推薦理由
この本のもともとのサブタイトルである「あるいは、道に迷わば年輪を見よ」を私はとても気に入っています。先の見えない予測困難な時代ですが、歴史を振り返ることで未来を切り開くヒントをみなさんに与えてくれる一冊になるのではないかと思い推薦しました。また、この本は一章ごとに話が完結しているため、空きコマの時間でも気軽に読める本です。ぜひ一度読んでみてください。
『京都の子どもたち : 甲斐扶佐義写真集』

甲斐扶佐義著 (京都新聞出版センター)2003年

すすめる人
石井 英理香さん(衣笠 図書館サービス課職員)
内容
京都の子どもたちを写した写真集です。京都の伝統的な風情の中に生きる子どもたちの様子を、写真で楽しむことができます。
推薦理由
大学の図書館には学習や研究に役立つ学術書を中心に購入していますが、一部このような写真集をはじめ、平和や芸術に関する写真集も所蔵しています。図書館は学生のみなさんの教養を育むような資料も入れていますので、普段は見ない書架を見たり、書架と書架の間を歩いたりして、いろいろな分野の本に出会い、読んでみてください。
『国際政治 : 恐怖と希望』

高坂正尭著 (中央公論社)1966年

すすめる人
北爪 裕さん(衣笠 図書館サービス課職員)
内容
「なぜ国際政治で争いがなくなり難いのか」この本は力の体系、利益の体系、価値の体系という3つのレベルからこの命題を描き出します。国際政治はとらえづらいイメージを持たれがちですが、この本を読むとそこで生じる争いの性質を端的かつ多元的に理解することができます。そして、そうした難しさを踏まえて、私たちはどのように国際政治、戦争に向き合えば良いかを考えさせてくれる良書です。
推薦理由
この本は国際政治の教科書的な本です。1966年に初版が出されましたが、今日でもその内容は多くの示唆を与えてくれます。グローバル社会が進み、国際人として生きていくためには、国際政治を理解する必要があります。休み時間に一章だけ読む、という読み方もできる本なので、ぜひ読んでみてください。

図書館について聞きました!

德永 栞さん(産業社会学部3回生)
ライブラリースタッフ(衣笠)
ライブラリースタッフの仕事について
私はライブラリースタッフになってから、以前よりも図書館を身近に感じ、利用するようになりました。大学では他学部の人と出会う機会が少ないですが、スタッフはいろんな学部、サークルの方がいるので、関わる中でたくさんの刺激を受けています。
図書館PR
図書館は、静かで、勉強する場所、というイメージがあると思いますが、実際には今回紹介したような気軽に読める本も存在します。どんな目的からでもいいので足を運んでもらって、みなさんにとって図書館がもっと身近な場所になればいいなと思っています。大学は移動が多く、自分の定位置を見つけづらいので、そういう場所を図書館に見出してもらえたら嬉しいです。図書館をうまく使えるようになると、きっと自分の時間をうまく使えるようになると思います。それぞれに合った使い方を見つけどんどん活用していってほしいです。立命館の図書館は大きくて整った環境です。まずはふらっと一周歩いてみてください。きっと面白い本に出会えると思います。
濵田紳吾さん(文学部3回生)
ライブラリースタッフ(衣笠)
ライブラリースタッフの仕事について
ライブラリースタッフの仕事は主に、みなさんが利用した本を元にもどすことや、本の整理などです。僕は図書館司書になることが夢で、そのステップアップを兼ねてこの仕事をしています。この仕事をしていてやりがいを感じるのは、図書館で利用者の方をご案内している時です。この仕事は他人のプラスがそのまま自分のプラスになることが多く、毎日楽しく仕事をしています。
図書館のおすすめ利用方法
図書館は静かな環境が保たれていて、とても集中しやすい環境なので自習の場として使うことをおすすめします。また、図書館は学生に読んで欲しいさまざまな本を所有しています。自分の興味を惹く新しいものに出会うために、図書館に足を運んで本棚を巡ってみてはいかがでしょうか。
蔵城一樹さん
(衣笠 図書館サービス課職員)
図書館のおすすめ利用方法
図書館はWeb上のサービスも充実しています。簡単な設定を行えば自宅からデーターベースや電子書籍を閲覧することができます。例えば、就職活動に役立つ企業情報なども閲覧でき、検索エンジンでは入手できない情報も得ることができます。また、10月から3月までの約半年間、実験的に学術系和書約900タイトルを閲覧できるようになりましたので、ぜひ一度利用してみてください。

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