絵の魅力と人の個性を描きたい
縄 有人さん(経営学部 3回生)
美術研究部 部長
美術研究部では、週1回の例会の時に、みんなで集まって似顔絵やデッサンなどの練習を行っています。新歓祭典や学園祭では、1人あたり20分を目標として似顔絵を描き、年に数回、学内で展覧会も行っています。また学外では、滋賀県内のお祭りや地元市場での似顔絵作成、最近では、草津市議会議員選挙ポスターのデザインや、人権啓発冊子「めざめ」の挿絵なども担当しています。
また昨年、草津市で行われた「2010多文化交流フェスティバル」では、長いロール紙に子ども達と一緒に自由に絵を描いたりといった活動も行ってきました。
絵を作成するときは、1人よがりにならず、大勢の人たちにインパクトを残せるような、絵を描くようにしています。細かいテクニックばかりを使っていても分かりにくいと思いますし、伝わりません。分かりやすく第一印象でグッとくる作品にできるように心がけています。また、展覧会などについても多くの反響を貰っています。僕が1回生の時、夏の展覧会のポスターデザインを担当したのですが、そのポスターを見て「展覧会に来たよ」と言ってくれた方がいました。とても嬉しかったので、今でも覚えている出来事ですね。
展覧会に来たお客さんだけではなく、美術研究部のOBやOGの方々からもアドバイスをいただいたりしながら、日々の絵の創作活動に反映させています。
もし僕だったら、「似顔絵を書いてください」と人に頼むのは、恥ずかしいと思うかもしれません。でも、お祭りなどで、僕たちのブースに行列ができる位までお客さんたちが来てくれたり、描いた絵を見て、すごく喜んでくれた時は、とても嬉しくなりますね。
絵とか美術というものに興味をもってもらえたり、見た人を喜ばせられるものになっていると実感できます。
展覧会は絵の魅力を一方的に発信するものになるかもしれませんが、似顔絵作成はお客さんが主体になる場であり、コミュニケーションをとりながら作成していくものです。僕たちも相手の感情を感じながら活動できる場になっているんです。それはこの活動の中で、日々、感じていることですね。
今年は、新入生もたくさん部員として入ってきたので、今後は部員の技術向上を目指していきたいと思います。デッサンやスケッチ会を開催したり、講師の方を招いたりして技術的なレベルアップを図っていきたいですね。
↑人権啓発冊子「めざめ」の挿絵(美術研究部のみなさんが作成したページ)
~美術研究部 アトリエ展開催のお知らせ
コンセプトは「自分の好きな曲を絵にしよう」!
メンバーそれぞれの個性的な作品が並ぶ予定です。
【BKC】
日時:12月5日(月)~12月9日(金)
10時~19時(9日は21時まで)
場所:BKCユニオンホールにて
【衣笠】
日時:12月12日(月)~12月16日(金)10時30分~18時
場所:以学館地下多目的ホール1、2にて
※両キャンパスとも入場無料!!
~スタッフ編集後記~
絵を描くこと、それは人それぞれの個性が表れると思います。それをどのように表現するのかは、その人次第だと思います。自由に表現できる、自身の思いを形にすることができる、それこそが絵の魅力だと思います。
- 取材・文
- 志田 美唯子(国際関係学部2回生)