日本と中国の文化を知り、架け橋になりたい
趙 暁雯さん(経営学研究科博士課程前期課程1回生)
立命館大学で中国人観光客の宿泊ニーズについて研究。わくわく異文化交流に参加。
私は、大学院の時に立命館大学に編入しました。研究施設や設備、制度が整っている立命館大学にくるのをとても楽しみにしていました。
普段は、中国人観光客の日本における宿泊ニーズを把握するための研究をしています。主に中国人観光客が日本(関西)のホテルを利用しての満足度・不満足度を調査しています。先生も優しいですし、まず研究室の雰囲気がいい。同じ研究室の仲間たちとも楽しく過ごしています。
前期では戦略マーケティング、ビジネス倫理、外国文献研究などの授業を履修し、15単位を取得しました。後期は研究テーマを絞り、今は修士論文を書くため、実際にホテルを利用した中国人観光客向けのアンケートを作成中です。
私が、日本に来て3年たちました。中国と日本は近いのに食生活や文化の差など違いが多いと感じます。例えばトイレ1つをとっても、日本ではセパレートが好まれるかもしれませんが、中国では、ユニットタイプが好まれます。でも、日中間観光の進展に伴い、日本に来る中国人観光客は増える一方なのも事実。中国人の宿泊ニーズを正確に把握することが今の日本のホテルにとっては大事なことだと思います。
また日本に観光にきても、日本語が話せない中国人も多くいます。今は団体の観光客が多いのですが、これから個人観光客も増えてくると思うので、その時のニーズもふまえて考察を進めています。
でも、私がおどろいたのは「給食の時間」。中国には給食当番制がないのでおもしろかったですね。マスクとエプロンをした給食当番の前で、順番を守って並んでいる子どもたちの様子がとてもかわいかったです。
また食事をした後、牛乳パックをきれいにたたんで、回収BOXに入れていたのを見て、日本人の強いエコ意識に感心させられました。
今回の異文化交流活動を通じて、日本の教育・文化をより深く理解できましたし、母国の資料を調べることによって、自分の国のこともわかるようになりましたね。また子どもたちが歓迎してくれて、とてもうれしく思いましたし、来年もまた参加してみたいと思います。
研究を通して、中国人と日本人のどちらの考えも理解できるようになりました。これは、日本に来なかったらわからなかったことだと思います。また1人暮らしで、料理もうまく作れるようになりました。
私自身、以前は優柔不断でしたが、今は就職活動に向けて自己分析や自己PRもはじめています。それらを通して自分が将来、何をやりたいのかわかりはじめてきました。今は決断力がついたので、迷わず前に進んでいます。卒業後は、日本のサービス企業で働きたいと思います。日本でサービスの意識を学び、中国のサービス業の向上に生かしていきたいです。