経験不足でも、やればできる。 その自信と技術の積み重ねを原動力に。
RRST(立命館大学ロボット技術研究会)
6月10日(日)のNHK大学ロボコン2012に出場決定!
ロボット製作に熱中する学生がめざす大会の一つに、『NHK 大学ロボコン』がある。大学生の大会としては規模が大きく、優勝すれば、国際大会『ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト(ABUロボコン)』に日本代表として参加できるというのがその理由だ。出場枠21に対し、今年は44チームが応募。毎年挑戦してきたRRST(立命館大学ロボット技術研究会)は、今回、4年ぶりにその1枠を獲得するという快挙を成し遂げた。
決して狭き門ではないように思えるが、実は、快挙と呼ぶべき背景がある。というのも、ロボット製作においては技術の蓄積が物を言う側面があり、一昨年までの選考では、その側面が如実に出る最初の書類審査の比重が大きかったからだ。会長の川端健太郎さん(理工学部3回生)と副会長の藤原加奈子さん(理工学部3回生)は、「15枠ほどは常連の強豪が占め、入れ替わることもあまりありません。創部17年目で出場回数も少ないRRST が残りの枠に食い込めたことは、大きな快挙だという自負があります」と語る。
RRSTのブログではさらりと報告したが、実際は「ヤッター!」と声をあげたくなるような喜びに包まれたそうだ。
RRSTでは、有志の約20人で設計とプログラミングを分担。ロボットの動きを撮影し提出するビデオ審査に向けてはトラブルの連続で、撮影中の応急処置を繰り返して何とか乗り切った。最大の課題は、制御プログラムの改良。5月中旬からは夜12時まで作業を行っている。
「まずは一勝」と控えめな二人が、その先に見据える未来を語ってくれた。「出場枠の獲得によって、自分たちにもできるということを実証できました。この自信と技術を、後輩に受け継いでほしいと思っています。何年もかけて積み重ねていくことで、いつか、優勝を狙えるようになるかもしれません」。
来る6月10日(日)の本番が、RRSTの未来につながる、記念すべき一歩となることを期待したい。
<RRSTの雰囲気は?>
先輩・後輩関係なく意見を言い合える雰囲気。意見が軽んじられてしまう現場は、士気が低下してしまいます。理由も聞かずに却下するようなことは、絶対にしません!
<意見が衝突したときの解決法は?>
大切にしているのは、全員が納得して前に進めるよう話し合うこと。その意見を主張する理由をきちんと説明してもらったうえで、全員で判断するようにしています。
(左から)川端さんと藤原さん
【NHK大学ロボコン】
http://www.nhk.or.jp/robocon/