僕が陸上に興味を持ち始めたのは、小学生の頃です。陸上部に所属していた姉の影響もあり、一瞬で勝ち負けがわかるという点にずっと惹かれていて、中学生の時に陸上を始めました。現在は、短距離を専門種目にしています。走るのは一瞬なのですが、その数秒の間に、レースにかける自分の意気込みや周りの期待などたくさんの想いが込められています。また短距離は一発勝負。そういう空気の中で、結果を残せた時は嬉しいですね。
普段の練習でも、常にレースの展開を意識し、試合と同じ感覚で走るように心がけています。また、1つ1つのメニューを考える時も、自分なりの解釈を加えながら取り組むようにしています。

　　　　　　　　

中学時代は、記録が伸び悩んでいましたが、高校に入学してからは、自分が思うような結果がでるようになりました。一番大きな違いは「やっているか、やらされているか」の意識の差だったと思います。やることに変わりはありませんが、ただ与えられたメニューをこなすのではなく、自分から進んでやるようになってから、陸上が本当に楽しいと思えるようになりましたし、結果もついてくるようになりました。
　　　　　　
試合中は、練習してきたことを発揮できるように“いつも通りやる”ことを大切にしています。周りの期待がプレッシャーに感じる時も、守りに入らず、普段通り、攻めの気持ちを持ちながら思い切って走る。それが、ベストパフォーマンスに繋がると思います。

僕の大きな転機は大学2回生の時。出場した大会で、自己ベストをだして優勝した経験から、“全国でも戦える”と確信することができました。それから記録にも弾みが出て、今年の5月に行われた関西インカレでは200mで3連覇を達成することができました。今は、男子陸上部の主将としても活動しています。一人ひとりの部員と向き合うのは大変な時もありますが、周りを見ながら自分のことも考えるようになり、視野が広くなったと思います。



主将として、みんなの“お手本”になる必要があると思いますし、結果を残してチームを引っ張っていく責任もあります。何よりチームのみんなが喜んでくれると嬉しいですね。僕自身、輪に入ってワイワイやるのが好きなタイプなので、家族や部員のみんな、応援してくれる全ての人たちと喜び合えることが本当に嬉しいです。

これからもチームを盛り上げていきたいですし、今は、4年後のオリンピックに出場することが大きな目標です。そのためにも、9月に行われる第81回日本学生陸上競技対校選手権（全日本インカレ）で優勝することを念頭におきながら、陸上に取り組んでいきたいと思います。

　　　　　　　　

※第81回日本学生陸上競技対校選手権（全日本インカレ）は
9月9日（日）～9月12日（水）まで国立競技場（東京）で開催されます。
みんなで堀江さんを応援しましょう！