商品開発・マーケティングなどを学ぶ経営学部吉田満梨准教授のゼミに所属する学生3名が山崎製パン株式会社と共同で開発。
全学部から企画を募集。30チームから55企画案が集まる。書類選考を経て3チームを選出。山崎製パンの担当者による商品開発のレクチャー後に一度目のプレゼンテーションを開催。各チーム3商品ずつ試食し、2チームを選出。2チームによる最終プレゼンテーションと2度目の試食を行い一品に絞った。
立命館らしさがたくさん詰まった商品です。立命館大学のスクールカラーがエンジであること、立命館の創始者・西園寺公望がフランス留学中に洋酒を好んで飲んでいたことから「赤ワイン」を連想。発売時期が12月なので、寒い冬にぴったりの「牛タンシチュー」と組み合わせました。高級感を持ち合わせ、立命館の関係者をはじめ、たくさんの人たちに手に取ってもらうことを目指しました。商品パッケージでは、ランチパックのキャラクター「ランチちゃん」「パックくん」が力を合わせてシチューを煮込んでいます。裏面には西園寺公望と赤ワインの知られざるエピソードも紹介。トースターで温めればより美味しく味わえます。みなさん、ぜひ召し上ってください!
立命館の創始者、西園寺公望は二度の内閣総理大臣を務めた、近代日本を代表する政治家です。彼は今から140年前、21歳の若さで10年もの長きにわたりフランスに留学した国際派で、「自由主義」と「国際主義」を標榜し、日本が世界の一員として十分な役割を発揮することを生涯の課題としました。
その西園寺が第一次世界大戦後の1919年、フランスで開かれたパリ講和会議に日本の全権大使として出席したときのこと。滞在中のある夜に、パリの有名な酒場で知り合った、イタリアの詩人であり小説家のダヌンツィオに赤ワインを使ったカクテルを振る舞われたというエピソードが残っています。カクテルの名前は「サンライズ」。「日の出」という意味には西園寺公望の健康と、日本の隆盛を祈念する意味合いが込められていたそうです。
世界をまたにかけた西園寺公望らしい、お洒落なエピソードです。
西園寺公望
フランス留学時代