タバタトレーニング

欧米やロシア、ブラジルなど世界的に注目されているトレーニング法「タバタトレーニング」。みなさんはもうチェックしましたか?「タバタトレーニング」は、立命館大学スポーツ健康科学部・学部長の田畑泉教授が科学的メカニズムを証明したインターバルトレーニングです。今回は、日本でも徐々に広がってきたタバタトレーニングに迫ります!

1
About
タバタ トレーニングとは?

身体には「有酸素性エネルギー(酸素を取り込んでできるエネルギー)」と「無酸素性エネルギー(酸素を使わずにできるエネルギー)」の2つのエネルギー供給機構があります。
「有酸素性エネルギー」は、ジョギングやエアロビクスなどの有酸素性運動で鍛えることができ、持久力が上がります。「無酸素性エネルギー」は、中距離走のような運動で鍛えることができます。


タバタトレーニングでは、20秒の運動と10秒の休息を1セットとして、8セットで疲労困憊に至る間欠運動を行います。8セット=4分間と聞くと、「そんな短時間で効果があるの?」と感じるかもしれません。しかし、田畑教授の研究の結果、4分間の間欠運動によって、大多数の人が「有酸素性エネルギー」も「無酸素性エネルギー」も、同時にかつ、最大に刺激されるということが証明されています。
タバタトレーニングは、短時間で2つのエネルギー供給機構を同時に鍛えることができる、超効率的トレーニングプログラムなのです!!

タバタ トレーニング

タバタ トレーニングで
最大の運動効果が得られる理由

タバタトレーニング

2
Point
タバタ トレーニングの
4つのポイント

looks_one
持久力を高める!

バテバテになるタバタトレーニングの狙いは、有酸素性エネルギーと無酸素性エネルギーを最大に刺激すること。これによって酸素を摂取する量が増え、持久力が高められます。ダイエットに効くというより、脂肪を燃焼させるためのジョギングやマラソンをより長く続けられるようになります。

looks_two
どんな動きでもOK!

タバタ トレーニングは、パターン化されたトレーニングではありません。20秒の運動と10秒の休息を1セットとして、8セットというメカニズムを指し、どんなトレーニングでも対応できます。例えば、ダッシュやバイクマシンなどでもOK。ポイントは、疲れ果ててバテバテになるような運動であることです。

looks_3
ウォームアップと
クールダウンは念入りに行う!

[2]でも説明したように、タバタ トレーニングは疲れ果ててバテバテになるような過酷なトレーニング。だからこそ、ケガをしないためにもウォームアップとクールダウンのストレッチを必ず行ってください。

looks_4
高血圧の方、関節に異常が
ある方は医師に相談を!

運動中に血圧がかなり高まるため、血圧の高い方は、脳血管疾患を発症する可能性があります。また、自分の体重を使った動きは、関節に大きな負担がかかる場合があります。どちらも、事前に医師に相談してから行うようにしてください。

Unsplashed background img 3

3
Voice
導入しています!
タバタトレーニング

プロウインドサーファー
板庇雄馬さん

(スポーツ健康科学部5回生)
オリンピック強化指定選手

板庇雄馬さん

板庇雄馬さん

ウインドサーフィンは、セイルを大きく動かすことによって推進力を得ます。1レース、30分間漕ぎ続けることもあり、多くの選手は漕ぎ続けることに集中しています。3年前からタバタトレーニングを取り入れた結果、試合中に漕ぎながらもブローで風向きを確認したり、他の選手を観察したりする余裕が生まれ、戦略に集中できるようになりました。次第に試合の結果も良くなり、インターカレッジは3連覇することができました。このトレーニングを始めて良かったと思っています。「4分間で終わる!」。これほどの効率のいいトレーニングはないと思います。普段の生活での息の上がりもなくなりますし、基礎体力の維持にも効果があります。

大会記録
2013年 8月全日本選手権
優勝
2014年 3月World Challenge 2014
PRO AMA トーナメント優勝
2014年 8月伊勢湾カップ2014
2連覇
2014年 11月全日本学生ボードセーリング選手権
3連覇

スキーモーグル選手
伊藤さつき さん

(スポーツ健康科学部4回生)
オリンピック強化指定選手

伊藤さつきさん

伊藤さつきさん

タバタトレーニングを導入して心肺機能が向上したので、練習中も集中力が持続するようになりました。体力的にも強くなったので、練習を何度も繰り返し行えるようになりました。成績は徐々に上がってきています。2014年度のワールドカップでは2位という自己最高の成績を残すことができ、歴代の女子モーグルでワールドカップ表彰台にあがった6人目の選手となることができました。田畑先生のゼミでは、運動中の乳酸の変化の研究をしています。乳酸の変化を知ることで、試合の空き時間の過ごし方などを考えるようになりました。

大会記録
2013年世界ジュニア2013
デュアルモーグル 8位
2014年W杯第9戦
シングルモーグル 6位入賞
2015年W杯第8戦秋田田沢湖大会
デュアルモーグル 2位
2015年全日本選手権
シングル2位 デュアル優勝

学生広報スタッフと広報課職員が
「タバタトレーニング」に挑戦。

2014年2月10日~3月31日の期間、週3回8週間のトレーニングを実施し、タバタトレーニングの効果を測定しました。

タバタトレーニング DVD

ユニバーサルピクチャーズインターナショナルエンタテイメント社(イギリス)が田畑教授の協力を得て、一般の方向けに開発し、トレーニングプログラム「Tabata-TM 4 minute fitness-scientifically proven」のDVDを2013年にイギリスで、「Official Tabata™ Transformation System Trailer featuring PJ Stahl」のDVDを2014年にアメリカで発売しました。

「Tabata-TM 4 minute fitness」TV commercial

「Official Tabata™ Transformation System Trailer featuring PJ Stahl」Short promotional video