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キックオフイベント(第1回)

「越境し融合する大学教育 立命館大学・アメリカン大学国際関係学部の挑戦 ~日本で唯一の学士課程ジョイント・ディグリー・プログラムが目指すもの~」

2021年12月17日(金)に、本プロジェクトのキックオフイベント(第1回)「越境し融合する大学教育 立命館大学・アメリカン大学国際関係学部の挑戦 ~日本で唯一の学士課程ジョイント・ディグリー・プログラムが目指すもの~」を開催しました。今回のイベントは、2018年度に学士課程で日本初かつ唯一のジョイント・ディグリー・プログラム(JDP)を国際関係学部に設置した経緯、教育制度や文化の違いから生じる課題をどのように克服し、新しい学びを創造してきたのかなどについて紹介しました。
また、質疑応答では、海外の大学とのJDPを実施する上で行った大学間の連携や、プログラムの広報、日本人学生の語学力に対する支援などについての質問が寄せられ、参加された皆様とともに学びを深める機会となりました。イベントの概要、講演資料、講演動画、特徴的な取り組みおよび参加者アンケート(抜粋)は以下のとおりです。

開催概要

日時:
2021年12月17日(金)10時30分~11時45分
開催形態:
オンライン(Zoomウェビナー)
主たる対象者:
JDPをはじめとした国際連携プログラムに関心を持つ大学教職員・高校教員の方々
プログラム:
司会:安高 啓朗(立命館大学国際関係学部准教授、学校法人立命館国際連携室副室長)
  • ・趣旨説明およびプロジェクトの概要説明
  • ・講演「越境し融合する大学教育 立命館大学・アメリカン大学国際関係学部の挑戦
    ~日本で唯一の学士課程ジョイント・ディグリー・プログラムが目指すもの~」

     君島 東彦 立命館大学国際関係学部教授(JDP設置時 国際関係学部学部長)

  • ・質疑応答
  • ・キックオフイベント(第2回)のご案内
使用言語:
日本語
参加者:
145名

講演資料

講演動画

特徴的な取り組み

キックオフイベントにおいてご質問いただいた内容への回答から、ジョイント・ディグリー・プログラムの特徴的な取り組みについてご紹介します。

日本とアメリカの大学では、意思決定の方法など様々な違いがあるため、大学間の相互理解が必要となります。本学のジョイント・ディグリー・プログラムの場合、設置に至るまで対面とオンラインでの協議を3年間ほど重ねています。協議内容については、学籍制度・学位・教務・成績・学生支援・入試など多岐の分野にわたります。授業科目の設置や、学費と連動した1学期に履修できる上限単位数の設定など、大学間で規則が異なる内容について調整を行ってきました。

FDに関しては、毎年教員の相互派遣を行なっており、これが実質的なFDの機会になっています。アメリカの大学の教授法などを学ぶ良い機会になります。 また、卒業要件にあたる科目群の基準統一のため、両大学間で履修要項のクロスチェックを行なっており、教育の質の保証・担保を図っています。

基本的な前提として、帰国子女の方や、日本国内の高校の英語プログラムでしっかり学んできた学生などの一定の語学力がある学生が入学しています。そのため、制度上・カリキュラム上の違いは設けていませんが、講義の前後やオフィスアワー、メール等は日本語でも受け付ける、少人数のグループワークを行うことで発言する心理的ハードルを下げるなどの工夫や配慮を行うことがあります。また、課題のエッセイについては、個々の課題の字数制限を設けることや、ライティングチュートリアルなども実施しています。 なお、日本人学生も日本で3セメスター学んだうえで渡米するため、アメリカン大学での学修が困難であったということはありません。

ジョイント・ディグリー・プログラム生のみが履修する授業科目もありますが、基本的には学士課程の英語基準コース(国際関係学科グローバル・スタディーズ専攻)の学生とともに学ぶため、授業やゼミにおいて交流する機会は十分にあります。また正課外では、国際寮における他学科の学生との交流の他、サークル活動も行っています。 卒業後の進路希望は、外資系企業や海外での就職希望が多く、アメリカン大学からJDPの学びを開始した学生の中には大学院進学希望が多く見られます。

英語プログラムを有する高校やIB校(日本における国際バカロレアの認定校)、本学附属校などを対象に、高校訪問や説明会などを行い、JDPの広報を行っています。JDPの意義や制度についてより一層理解を深めていただけるように、本プロジェクトを通じて高校と大学の教職員が連携・交流を図ることができる機会を設けたいと考えています。

参加者アンケート(抜粋)

・今回のイベントに参加された理由

アンケート

・今回のイベントに対する満足度

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・ジョイント・ディグリー・プログラムへの理解は深まりましたか 

アンケート