次世代のリーダーとなる
アジア各国からやってきた学生との交流から得られた刺激

今回私たちが参加した「摸擬国連人権理事会」では、実際に国連で行われているUPRと呼ばれる各国の人権状況を普遍的に審査する枠組みを模した形で、日本・韓国・香港・北朝鮮を代表する各国の学生のチームがお互いの国の人権状況への問いかけとそれに対し応答することを行いました。
人権問題への関心を深めたり、UPRに対して興味を持ち批判的な角度から見ること、近隣国の学生との相互理解を深めることができました。
各国の学生たちの研究努力、情熱、発言力を見ることは、日本チームにも大いに刺激になりました。眼を見張るような流暢で理論的な言語運用能力もさることながら、自国の人権問題に加え世界の人権問題への興味・関心の高さは素晴らしいものでした。私たちもこれからの日本や世界を背負っていく責任があり、そのための努力を惜しんではいけないということを再度認識することができました。

「チームワーク」を活かして社会に入る準備をしたこと

私たち立命館チームは、メンバーがたがいに初めて対面したのが今年の4月に入ってからで、主に国際関係学部と文学部からでした。人権に関する様々なテーマの研究を役割分担したり、つねにお互いが忙しい学生生活の中で、計画を立てコミュニケーションを維持することは容易ではありませんでした。それでも、些細な事務的なことから研究のことなど、いつもお互いに知らせ合ったり、現地のホテルでは夜遅くまで一緒に研究するなど、これからの社会生活にも活かせる経験を重ねることができました。

他では体験できない人権ツアーの貴重な経験

最終日の人権ツアーでは、今回の開催団体であるヒューマンアジアの方々に、韓国の人権団体の数々を案内してもらいました。特にめったにツアーなどを認めないUNHCR(※)への訪問は貴重な体験でした。そこでは、訪問だけでなくレクチャーも受けさせていただき、実際に難民など困難と向き合う人々と対応する人々の強い意志、現状を肌で感じることができました。

※UNHCRとは国連難民高等弁務官事務所:1950年に設立された国連の難民支援機関です。

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