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中高生・学部低回生向け実験
by 立命館大学 理工学部 電子情報工学科 いずみ研

音と波と電子回路

〜非安定マルチバイブレータ〜

   

準備

以下を予習しておくこと。


課題

以下では、 抵抗(Resistor) R1とR4を100Ω(色コード 茶黒茶または茶黒黒黒) の固定抵抗、 コンデンサ(キャパシタ, Capacitor) C1とC2を0.1μF(数字コード 104) の積層セラミックコンデンサとする。 トランジスタ (Transistor) Tr1とTr2には2SC1815互換品を、 ブザー (Buzzer) BzにはTDK PS1440P02BTを用いる。 電源は単三電池4本の直列接続(DC 4.8〜6.0V)とする。 ブレッドボード上に回路をつくる。

ミスにより怪我・火傷などの恐れあり。細心の注意を!
実験中に火花、煙、異臭、発熱、変色などが見られたら直ちに電源を外すこと!

課題1

R2とR3を3.3kΩ(橙橙赤または橙橙黒茶)の固定抵抗にして、動作させよ。 これを1.0kΩ〜6.8kΩに変えてみるとどうなるか確認せよ。

課題2

R2の部分に10kΩの可変抵抗と1kΩ(茶黒赤または茶黒黒茶)の固定抵抗を直列に入れ、 動作させよ。 ♪チューリップ♪を演奏してみよ。

※音が高すぎるときは R3の抵抗値を大きくする、またはC1,C2の容量を大きくする。 低すぎるときは逆。

課題3

R2をCdSセルにして動作させよ。 ♪チューリップ♪を演奏してみよ。

課題4

R2の部分に圧力センサ、温度センサ(サーミスタ)などを入れて動作させよ。 ♪チューリップ♪を演奏してみよ。

課題5

BzのかわりにLEDを入れる(またはR4と直列にLEDを入れる)と、LEDが点滅する。 しかし、このままでは速すぎて点滅が確認できない。 どうすればよいか、考えて実行して、確認せよ。


参考資料


部品リスト

使用部品の例。 それほどシビアな設計ではないので 型番詳細に拘る必要はなく 相当品で可。 だたし、ブレッドボード用に足があるもの。 表面実装用、チップ部品は不可。

トランジスタ
例では2SC1815Y。代替品 KS C1815 JCST C1815などで可。
抵抗器
100Ω×2本。 ほか 1.0kΩ1.5kΩ2.2kΩ3.3kΩ4.7kΩ6.8kΩ、あたり各2本。 こちらにも 100Ω1.0kΩ1.5kΩ2.2kΩ3.3kΩ4.7kΩ6.8kΩ10kΩ。 0.25W程度。精度にはあまりこだわらない。10%でも可。
コンデンサ(キャパシタ)
0.1μF(104)×2本。 少々値が張るが初心者に使わせるには極性の無い積層セラコンが安心。 精度は10%程度、耐圧16Vもあれば十分。 こちらにも 0.10μF1.0μF、 あたり。
光センサ(CdS Cell)
例では NSL-5542。 ほか、 GM7528など。
圧電ブザー
例では PS1440P02BT
ブレッドボード
例では BBD-170。 ほか、 BBD-170SP、 RS Pro 102-9147、 Sunhayato SAD-101など。
ブレッドボード用ジャンプワイヤ
例えば Sunhayato SPP50 SKS-140など。 こちらにも。
電池ケース
例では 341 1AS こちらにも。
可変抵抗器
10KΩあたり。
圧力センサ
sparkfun SEN-09375あたり。 こちらにも。
温度センサ(サーミスタ、熱電対)
10kΩなど。

ヒント集

できるだけみないでやろう!

ヒント集


その他の課題


泉 知論立命館大学 理工学部 電子情報工学科