「循環型社会」は、持続可能な社会に向けた一つの社会像を表す言葉です。リデュース、リユース、リサイクル(3R)に象徴される資源・廃棄物の循環だけでなく、自然界における炭素や栄養塩の循環、社会における人と人との循環など、より広がりをもった社会像として語られることもあります。世界の人口が増加し、人々がより豊かになっていく中、地球上の限られた資源を適切な水準で循環的に利用していく社会経済システムの構築は、持続可能な社会に向けて欠かすことのできない課題です。そのような技術や社会のシステムとはどのようなものなのか。本研究室では、主にシステム論的なアプローチから、循環型社会の構築に役立つ研究を志向し、これを行っていきます。研究テーマの具体例については、「研究テーマ」のページを参照して下さい。
さて、大学時代に重要なことの一つは、自分の「好きなもの」をきちんと見定めることだと思います。「好きこそものの上手なれ」とも言います。大学時代、いろいろなところに顔を出し、いろいろなことに挑戦して、自分の「好きなもの」「こだわりを持てるもの」「頑張れるもの」「楽しいと思えるもの」を見つけてください。そして、それを誰にも負けないほど極めていきましょう。1つのものを極めていくと、実はそれが他の色々なものと繋がっていることが見えてきます。つまり、1つのものを極めるということは、幅広い素養も必要となるということです。そう、一生勉強です。次に、その「好きなもの」と社会との関わりを考え、それを生業(なりわい)にすることを考えましょう。自分の「好きなもの」が、直接的には仕事に結びつかないこともあるでしょう。しかし、自分の「好きなもの」を取り巻く仕事は必ずありますし、頑張って作り出せるはずです。そして、自分の「好きなもの」さえはっきりすれば、どんな困難にも立ち向かっていけるに違いありません。
私が学生の時には、環境や途上国の問題に興味を持っていました。1年間休学して、東南アジア・南アジアの諸国を放浪し、貧乏旅行で心温まる経験・危ない経験をいろいろしました。現地の人に間違われることも多く、前世は東南アジア人であったに違いないと思っています。環境や開発、障害者に関わる様々なNGO・NPO活動にも取り組みました。いろいろなバイトもしました。卒業論文を書いたときには「もうこんなことはしない」と思いましたが、今はそれが仕事になっています。「いろいろなところに顔を出し、いろいろなことに挑戦して」、最終的に自分の「好きなもの」が環境や開発に関する研究や教育であり、それを「生業」として社会に貢献することであるとの思いに至ったからです。詳しい顛末はまたお酒の席で・・・。