実用ドイツ語教室(第19回)

魔女の一撃 (Hexenschuss)

 うっ!たっ、たちあがれない。この一撃をくらってしまった。それでもうその1日は終わりだ。やっと翌日、はうように出かけた。そんなオレにセバスチャンは「おい、ちょっと荷物運び手伝ってくれ!」だと?見てわからんのか。丁重にお断りした次第である。
 「おけつが痛いって?」「ちがう腰だよ。」...と指で示す。「それはグッケン痛って言うんだぜ、ヒンテン(Hinten)はおけつだ。」
 しかし「グッケン」って?そう、日本弁...ならリュッケン(Ruecken)だった。最近思うのだが、以前に書いた「rはが行」ってやつ。バイエルン弁ではないかって疑い始めてきている。セバスチャンは明らかに「が行」だ。たしかにまわりでも聞く。でも、やっぱり「ら行」に聞こえる人もいる。ベルリン出身のドイツ語の先生とか。ほかにもちゃんと「カーラ(Cara)」って呼ぶひとも。うーん、調査ってやつですかね。行きますか、やまさん...うっ!
「ヘクセンシュス(ぎっくり腰)」

ライス (Reis)

 「米の一種」だと思います。けっして「ごはん」ではありません。これはドイツ語でも「ゴーファン(Gopfan)」...であってほしいと思います。
 けっこう「ライス」は普及している。スーパーでも妙なライスを売っているし、食堂(←なんかやすっぽい感じするね)でもみかけるときは多い。食べてる人もよく見かける。しかし決して梅干をのせようなんてものではない。「日本じゃ毎日ライス食べてんだろ?」...こんなもん食わねえよ、と思いつつ「うん、でもこんなにぱらぱらじゃないけどね。」と、やんわり。「ごはん」っていうのは、ほんとうにごちそうである。ここまでの感覚は日本ではなかった。
 で、そうなると自分で炊かないといけない。えらそうなこと言いながら、意外と米を炊くのは難しい。ほかにもこっちでは、日本ではあたりまえに「買う」ものを自分で作る機会が増えた。そばつゆを作った。うまかった。なべでうまく米を炊く技を身につけた同僚K、「でも電気コンロを使ってだから、日本に帰ってうまく炊けるかどうか。」Kくん、日本に帰って「電気コンロ」を買わないでくれ。日本には優秀な「炊飯器」があるのだから。(でも買いそうな気がする...)
「ライス(我家はイタリア産、いわゆるイタメシってやつ?)」

ニュルンベルガー・ブラートヴュルステ (Nuernberger Bratwuerste)

 うまいと思う...。ボックという小さなパンにはさんで食べることが多い。スタンドでもくもくと煙をあげて、売っている。売っているのはたいがい太ったおばさんである。なのでよりおいしい気がする。
 ミュンヘンに来てすぐの時、備え付けの電気コンロしかなかった。なべを買うのと一緒に、「ドイツはやっぱりソーセージだろう!」って、無造作に買って、焼いて食べた。パウラナー(Paulaner)のビールを飲んだ。うまい。でも、ニュルンベルクのスタンドで食うのが、雰囲気もよくてお勧めだ。レーゲンスブルク(Regensburg)でも似たようなソーセージを出す有名な店があって、ここもいける。
 ビールはミュンヘン、ソーセージはニュルンベルク、どう?
「ニュルンベルガー・ブラートヴュルステ(観光ガイドをやってみました。)」
注)たいていボックにはさむときは3本、テーブルでたのむと12本または6本で来る。1本が小さいので、決して多くない。で、そういうことでヴルスト(Wurst)でなく、ヴュルステ(Wuerste)と言われる(のだと思っている)。

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