実用ドイツ語教室(第26回)

トート (tot, Tod)

 日本語に(中途半端に)興味をもっている同僚がいる。「殿」をつけて私を呼ぶ。敬意を表しているつもりのようだ。さらに相手によって「さま」と「さん」を使い分けているようだ。まあ近く日本語講座を受けに行くって言っているので、そのうちわかってくるでしょう(と願いたい)。
 で、食事にさそわれた。MeisterSAトート、トート。勝手に人を殺すなっての。
「トート(死んだ、死)」

ナッケン (Nacken)

 うっ!たっ、たちあがれない。この一撃をくらってしまった。それでもうその1日は終わりでだ...。これ、こぴぺ。ぎっくり首なんて日本語はあるのか?首でも「うっ」ってのはあるのだ。ぜったいあるのだ。
 腰をおけつと言ってしまった前例があるので、こんどは「ここが痛くて...」と、どういうのか探ってみた。「ナッケン痛だね、なんで?」
 そう言うんだ、ここは。しかし...なんでって...言われても...
「ナッケン(首)」
注)ハルス(Hals)だと違う場所らしい。

すねにきずのある身 (schlechtes Gewissen haben)

 「この週末、やるべきことができず、私はすねにきずのある身です。」届いたメールに書いてあった。えっ?って思った。どんな悪い事をしたんだあ?「とにかく会って話そう。」って返事をした。
 これはわたしの辞書にそう訳文が載っていたのですが、そのメールに関してはまったくの誤訳でした。なので、わたしの返事はとてもおとぼけだったようです。そのメールの訳は、「この週末、やんなきゃいけないことさぼっちゃって。あーあ、だめね私って。」てなもんですかね。
「シュレヒテス・ゲヴィッセン(あーあ。)」
注)別の辞書でも「良心にやましい」なんて訳が載ってました。

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