実用ドイツ語教室(第34回)

ウニ (Uni)

 大学(Universitaet)を短く言ったもの。正確には総合大学。単科大学を含め、大学を総じて「高等学校(Hochschule)」と言うので、日本の感覚とは少しずれるわけです。
 でも、ウニってそんなにおかしいか?
「ウニ(ってとってもおいしい。)」
注)ドイツでUniversitaetといえば大学院まで一貫という感覚なので、この卒業(Diplom)は、日本での修士のような扱いです。で、日本の高校にあたるのは、基幹学校(Hauptschule)だったり、大学進学校(Gymnasium)だったり、実科学校(Realschule)だったり。その教育システムは複雑で、見直しも言われています。

イークリッヒ (eklig)

 ここまでの書き方なら、エークリックってとこかな。でも聞こえるままをタイトルにします。なんて言ってるのか、辞書で見つけるのに苦労したんです。なんか汚いものを見たときに聞く表現なので、近いところでヴィーダリッヒ(widerlich)の聞き違いかなあ、でもずいぶんちがうなあなんて。
 で、やっと見つけたこの言葉。辞書の扱いも小さい小さい。はやり言葉かなあ。幼児言葉かなあ。
「イークリッヒ(げげっ、きもちわりいっ!)」
注)辞書の扱いの大きさと実際に使用されている頻度は、ときどき異なるようです。

ツーゲシュティーゲン? (zugestiegen)

 過去分詞です。不規則です。もともとは、ツーシュタイゲン(zusteigen)です。電車やバスに乗り加わる、つまり途中の駅から乗る、なんてときに使われるようです。「乗る(steigen)」に、「そこに(zu-)」という頭がついた言葉です。別の頭をつけると、乗り込む(einsteigen)、降りる(aussteigen)、乗り換える(umsteigen)なんて言葉になります。
 検札(Fahrscheinkontrolle)も終わったし、さあ終点までゆっくりするか。なんてくつろいでいると、車掌(Schaffner)が言うんです。しかも私のことでなく、前の席で熟睡しているおばちゃんのこと。しらんがなそんなもん。あなたが車掌でしょう。
「ツーゲシュティーゲン?(このおばちゃんの切符、見たっけ。)」
注)当人に向かって言えば、「まだ切符を拝見してないですね。」というきまり文句らしいです。

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