実用ドイツ語教室(第35回)

エトヴァス ノイエス? (etwas Neues?)

 調子どう?(Wie geht’s?)という挨拶の決まり文句。普通は、あるいはあまり深くかかわりたくないときは、「ありがとう。いいよ。(Danke! Gut.)」で終わりです。セバスチャンはこれで終わらせず、さらにいつも「エトヴァス・ノイエス?」って聞いてきます。
 これの理由のひとつが、彼がフルタイムでなく週に2日の契約だから。ほぼ1週間ぶりにやってくるって日が毎週あるのです。このように1社でべったり働くのではなく、自分の生活に合わせて勤務形態を自由に組む。そんなことが珍しくないようです。毎日来ないのはセバスチャンだけではありません。みな、来ない日は別の、あるいは自分の事務所で仕事をしているそうです。
 ほぼ1週間ぶりなので、あいさつがてら、毎日来ている私にこう聞くわけです。
「エトヴァス ノイエス?(なんか変わったことあった?)」
注)で、答えはほとんど「とくにないよ。(nichts Besonderes)」です。

ゲクゴォ (gekro-)

 「か」のつくものなあーに。かぼちゃ!なんてやつのようです。簡単にいうんだなあ。
「ゲクゴォ(クゴォのつくものなーに。)」
注)このお話では、このあと「わに(Krokodil)」が出てきます。

シーフゲーエン (schief gehen)

 そのままでは「ひねくれていく」という意味なのですが、反語的に使われることがあるようです。「いいね(gut)」も考えてみれば、あまりよくないときや、もうたくさんなんてときに使われるなあ。いくつもあるんだろうね、こんな表現、ドイツにも。トーマスに聞いたら「首と足の骨を折ろう!(Hals- und Beinbruch!)」なんて、スキー仲間で使っているそうです。「さあ、いこう!」ってときです。
「シーフゲーエン(うまくいく)」
注)次の決まり文句で使うようです。Das wird schon schief gehen!

第36回へ
ホームへ戻る
第34回へ