実用ドイツ語教室(第36回)

ザイコ (SEIKO)

 ドイツ語は「読み」については例外が少なく、とりあえずは「音にしやすい」言葉です。例外は外来語にあります。でもそれはいいんです。もとの国ではそう発音されていたのですから。でもね、ドイツ語の読み方にしてしまうことも多いんです。読み方だけじゃなく、つづりも換えてしまうときもあるんです。ノイゼーラント(Neuseeland)とか。
 そういえば、英語とか他の言葉でも、地名を勝手に換えて言うのがどうもわかりにくい。その国のその言い方でひとつに決めようよ。ベネッチア(Venezia)、ベニス(Venice)、ベネディック(Venedig)。トウキョウ(Tokyo)、トーキオ(Tokio)。ミュンヘン(Muenchen)、ミュニック(Munich)、モーナコディバビエラ(Monaco di Baviera)。ドイツ(Deutschland)だって英語じゃジャーマニィ(Germany)って、ぜんぜんちがうじゃん。日本もやってたよね、モウタクトウ(毛沢東)とか。これは地名じゃないな。こんな話題、まえもしたっけ。
「ザイコ(セイコー、だよ日本じゃ。)」

ベビライヒト (Baby leicht)

 Babyは外来語。これはドイツ語風に「バビ」と言わず「ベービィ」が近い。つづりもそのまま。日本語なら「ベビー」かな。赤ん坊ってのはかわいいね。
 さてタイトルの言葉。ほんとうにこうなのかは知りません。このように聞こえます。後半のライヒトはたぶんあってると思います。明るい、軽いなんて意味があるようですが、ここでは問題なんかが簡単って感じ。「簡単」ってのには「アインファッハ(einfach)」ってのもありますが、これは単純、扱いが簡単ってなふう。
 赤ん坊でもわかるくらい簡単ってことかな、赤ん坊くらい小さいってことかなあ。ここでのBabyの意味は、よくわかりません。
「ベビライヒト(「とっても簡単」ってときに使っている人がいます。)」
注)ひょっとしたら英語との混用で「very leicht」かもしれません。

バームクーヘン (Baumkuchen)

 バウムクーヒェン。発音のカタカナ書きについてはつっこまない。
 さて、これはドイツの有名なお菓子のはず。あまり見かけない。高級だからなのか、地域が違って、北のほうに多いのか。ミュンヘン、マリエン広場の近くに、「元祖」か「本家」かしらないが、そんな店があるようにも聞く。
 百貨店や一部のケーキ屋でときどきなら見つけることができる。高い。チョコでコーティングされている。おいしいが、とびきりではない。ほんとうのバームクーヘンはこうなのかな。
 かつて神戸のレンガつくりの喫茶店に、バームクーヘンを出す店があった。格別だった思い出がある。やや重みのあるしっとりとした、そんなバームクーヘン、ドイツにあるのか。
「バームクーヘン(は、神戸の有名なお菓子?)」

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