実用ドイツ語教室(第43回)

たとえばどんな? (Was fuer ein(e)?)

 人の話って、どれだけ正確に聞いているだろう。それも雑談なんかだと。「ふんふん。そうそう。でね....」これ、自分の話がしたいだけじゃ?話すほうもそれはわかってて、ノリと波で話をつなげる。「そういえばこの辺、おいしいもの多いんだよね。」は、「そうだよね。」か「そうなんだー。」とか「そうそう、いちご(Erdbeere)とかね。」という答えを待ち構えている。それで話がいちごに繋がる。たとえおいしいモノがいちごだけでも。
 そんなときに、話の調子が狂うでしょ。「えっ、えっと、いちごとか....えっとえっと、あっ、シュパーゲル(Spargel)とか....。」「ふたつじゃん。」彼に悪気はありません。ご勘弁を。
 ドイツ人には、理屈を通す必要があるらしい。タイトルの言葉は、比較的耳にするほうです。「たとえば(Zum Beispiel)こんなん、うんぬん、あれこれ。」と、聞かなくても説明する人も多いような気がします。それも話が長い。
「ヴァス・フュア・アイネ(たとえば、どんな?)」
注)タイトルの言葉、昔、仲間内で作った「友達を無くす言葉」のトップ10にあったと思います。

アプリル、アプリル (April, April)

4月よ、4月。
朝は晴れでも昼から雪(...Schnee.)。こんどは嵐でこりゃ大変(...o je.)。
雨かと思えばもう暑い(...heiss.)。こんな天気を誰が知る(...weiss.)。
いったいなんのつもりだい(...soll)。だから世界はたいへんだ(...toll)。
やれやれ子供は知っている(...Kind.)。これが4月のばかやろう(...spinnt.)。
「アプリル、アプリル(Walter Mahringer;今回は詩(Gedicht)です。ドイツ語では韻律(Metrik)が揃います。)」
注)アヴリルちゃん(Avril Lavigne)は、フランス語。四月ちゃん....はないな、せめてウヅキちゃん?痛そう。三月(やよい)、五月(さつき)はいいのにな。

いきそうになっちゃった。 (fast weg gehen wuerden)

 個人的になつかしい言葉。それだけ。いみあり。
「ファスト・ヴェグ・ゲーエン・ヴュアデン(たとえば、Ich wuerde fast weg gehen.というふうに使います。)」
注)まだ居るべきなのに、「行ってしまうところだった。」という意味です。


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