実用ドイツ語教室(第5回)

バゴーン (warum)

 こんなカップめんなかったっけ。焼きそばだっけ。焼きそばかあー、久しくたべてないなあ。中華のはあるけど、こてこてソースのはないなあ。おたふくソースは売っているので自分でつくればいいのだろうけど。
 で、今回のハナシはカタカナで書けない発音。英語でも言われる「r」。ドイツ語でもむずかしい。「rはら行」の先入観がないひとは、これが「が行」にきこえるようです。巻き舌も少ない。リディアスという同僚も、ギディアスです。ゼーゼマン家の足の悪いお嬢様はクラーガ。
 「バゴーン」これは焼きそばでなく(しつこい)「何故?」です。きっと。私の持っている日本弁ドイツ語のすすめの本には「ヴァルーム」と書いてあります。どっちが通じるかは、ご自身でおたしかめ下さい。えっ?どっちも通じないって。
「バゴーン(なぜだあー)」
注)このニュアンスのときには「バゴーン」ではなく、「ヴィーゾウ?(Wie so?)」というのかもしれません。

モートル (Motor)

 世界共通語っていうのはやっぱり英語なんでしょうか。インターナショナルワード(これもそうかな)ってのはだいたい英語じゃないですか?
「モートル」これも。日本語では「モーター」でしょうか。まあなんとなくフンイキはつかめますよね。(むかし日立のモートルとか。)
 ところがドイツでは車がこの「モートル」で走っているのです。さっすがあ環境先進国。なあにみんな車のってんじゃんって文句つけても、実はこれが全部モートルで走っているのだから、ここまでくれば完璧だあ。でも日本で走っているドイツ車(最近ふえたんじゃないですか)は、エンジンで走っているよ。「言葉」は同じでも、多少言ってるものがちがうってことがあるんですよね。
 だれだ、うちの車はガソリンで走ってるよっていうやつ。おーさむう。ピンときてないひとのために。
「モートル(は、エンジンを含む)」でいいのかな。

リーベ (liebe)

 イッヒ「リーベ」ディッヒ(Ich liebe dich.)。これくらいのドイツ語なら知ってるひとも多いのでは?これなら世界中の言葉を知ってる!とか。言葉なんていらないとか。
 で、この「リーベ(Liebe)」は、手紙の書き出しに使うそうです。プライベートな手紙のときです。相手が男なら「リーバー(Lieber)」になります。形容詞の語尾変化ってやつです。「男のほうがもっと好き。」という比較級ではありません。(形は同じですが。ここまであってますよね、ドイツ語の先生?)
 おーい、文法のハナシしてもわけわからんぞー。
 はいはい。プライベートな手紙って、いつもいつも愛する人に書くわけじゃないですよね。で、手紙のときのリーベには「愛する」ってニュアンスはないそうです。だからいつも使っていいそうです。だいたい「親愛なる」ってなんだ?そんなこと日本でふつういわないぞー。だれが訳したんだ。「拝啓」とかそんなんでいいじゃないかあ。
 えっ「拝啓」って何?おいおいKくん(日本人)。まず日本語の手紙の書き方を勉強しましょう。そうそう敬具。うんうん前略。
「リーバー」Kくんいい調子。よっしゃ くさぐさ! ???!

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