実用ドイツ語教室(第7回)

ノイノイ (neunundneunzig)

 今回も数の勉強でーす。おねだんです。いまのところドイツのお金はマルク(Mark)で、小銭はぺニック(Pfennig)(日本弁ペニヒ)です。で、ねだんのときはこのぺニックは言いません。3マルクノイノイ。
 ノイノイは「もう1枚払ってよ。」という意味です。だからこの例では4マルク必要です。3フンデルト(hundert)(=百)ノイノイマルクと、マルクの前にくることもあります。これも「4百マルク払え」ということらしいです。で、ほんの気持ちのおつりをくれることがあります。しらーと、おつりをくれないこともあります。で、これ、実は日本でも多いんです。スーパーとかで。ドイツもそうなんだ。4マルクより3マルクノイノイのほうが安いって気になるやつです。こんなもんにだまされるなんて、結局人間、世界中どこでも同じ。人類皆兄弟、世界は家族(←!)
 3マルクノイノイと言われて、小銭をジャラジャラはじめてはいけません。ここは悪名高き(ドイツ人の間でも)スーパーのレジなんだから。大手のスーパーは、少しはましかなあ。日本の百貨店をみせてやりたい。
「ノイノイ(99)」
注)「ノインウントノインツィック」でいいですか。

ノイシュバンシュタイン (Neuschwanstein)

 また「ノイ(neu)」です。この「ノイ」は新しいということのようです。この名前、日本でもわかる人多いですよね。ここしかないのかっていうドイツ、バイエルン州の観光名所です。最近、中に入るのに自動改札みたいなのができたみたい。外観のきれいなお城ですよ。シンデレラ城のモデルとか。余談はさておき(全部余談か。)
 ドイツ語は、よくこのように語句がつながってひとつの言葉になります。これも「ノイ」「シュバン(Schwan)」「シュタイン(Stein)」です。外国語は英語だと思っている人には、この長たらしい語は「うへー」なのだそうですが、これも慣れです。反対に、並べればすむので便利だったりもします。(妙な並べ方をすると失敗します。)
 これについて、日本語なんか「、」や「。」までひと続きだとの指摘をドイツ人から受けます。まあ、彼らには日本語を書くのは難しいでしょうねえ。
「東京特許許可局管理部第1...(あー長ったらしい)」

アオト (Auto)

 東京の下町のヒトならなじみ深いですね。同じふうに言います。でもこれ日本弁...のすすめでは、「アウト」です。日本でも有名なアウトバーンの「アウト」です。ドイツ語でも外来語かなあ。古くは「フォルクスワーゲン」の「ワーゲン」かなあ。いまもそう言うのかなあ。「アオト」と「ヴァーゲン(Wagen)」はどうちがうのかなあ。
 ドイツ語や英語を母国語にしている人たち、日本人のこの手の発音、すこしは聞こうとしなさい。あなた方の言葉で話してあげてるんだから。「アウト」でいいじゃない。(とくにこれなんかアウトでもすごく近いと思う。)日本人て、すごくいっぱい英語やドイツ語、フランス語など知っているのに、全部カタカナ日本弁にするから通じない。日本弁英語、やつらわかろうともしない。バゴーン(Warum)。どんなに練習したって、母国語にはかなわない。すこしはゆずれよー。
 で、私の知っているオランダ人、ちゃんと「マクドナルド(McDonald)」を理解してくれます。日本語はだめだけど。なぜかとってもうれしい。で、発音もしっかり勉強しましょう。
「アォゥト(じゃアオディー(Audi)かい?日本じゃアウディだ!)」
注)アウディとBMWは、バイエルン州原産の車です。

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