実用ドイツ語教室(第8回)

カヒー? (Kaffee?)

 今回はストレートです。そのまま「コーヒーはいかがですか?」という意味でいいと思います。なぜならドイツ人にきいたら、こう教わったからです。語尾はあがります。
 このハナシ、日本語にも共通で広がらないので、すこし変化球を出します。(ストレートじゃないのか。)
 コーヒーを「入れる」とき、ドイツでは「コッヘン(kochen)」というのをつかいます。「料理する」というのによく使う言葉です。ティー(ドイツ弁テー(Tee))もそうです。コーヒーも料理なのかなあ。で、コンタクトレンズもそうです。はじめてドイツでメガネ屋に行ってコンタクトレンズ用品(薬局にはないのよん。少なくとも近くでは。)を買おうとしたとき「ドイツではもうコンタクトレンズを料理したりしません。」と言われたので、おっ、なかなかおもしろい。しかしあとでこれがジョークでも何でもなかったとわかり、つまんねぇ。「ゆでる、わかす、にる、しゃふつする」などの意味があるそうです。
 そういえば日本でコーヒーをストレートで飲むっていうやついたなあ。どういう意味だろう。
「カーヒー?(ブラックで。)」

ヘレス (Helles)

 ミュンヘンなら、そろそろビールの話題をだそうかなあ。とっても安くて「うまいんだなぁこれが」。ミュンヘンに来てビール飲まなかったら「何しに来たんだ」って。言いすぎ?ブラジルのリオに水着を持っていかなかったようなもん?
 で、ドイツに来たばかりのころ、ビールをたのむとき「ヘレス」と言うのだと信じきっていた私は、調子にのって「ヘレス」をたのみました。「白ビール」が出てきました。おいしいのでいい(まけおしみ)のですが。すきとおったビ・イ・ルゥー。
 まあ普通は「ヘレス」でいいんでしょうが、「ビア(Bier)」あるいは「ビール(Beer)」でも十分でしょう。そう言ったほうが、すきとおったビールが出てくると思います。「ピルス(Pils)」と言えば確実ですが、ちがう種類です。ちなみに「ヘレン(Herren)」は「男子トイレ」です。まあ、まちがってもたいした問題ではないでしょう。黒ビールに近いのがほしければ「ドゥンケル(Dunkel)」です。で、ご注文は?
「ドゥンケレス白ビール!(Dunkeles Weissbier!)(黒い白ビール???)」
注)ドゥンケルは「黒」ではありません。たぶん。

空中ケ

 こんどは漢字だよ。漢字がはやっているのかなあ。けっこう漢字をみます。ふとんとかシャツとかランプシェードとか。こんな漢字あったっけってのも、オレのほうがうまいぞってのも、ていねいにかざってあります。まあ日本でも「ドイツ語使っとけ!」って、「シャウエッセン(Schauessen)」とか「ノイエ(neue)」とか。私のきいたドイツ人は「シャウエッセン???」と言っていました。無知なだけ?えっ「ノイエ」ってドイツ語じゃないの?ドイツ語でしょ?
 この「空中ケ」は日本語なら「ロープーウェイ(なんでプーなんだろう)」かな。きっと「空中ケーブルカー」ぐらいに書きたかったのだろうと想像がつく。こうやって日本語で書こうとしてくれているんだから、感謝、おおきに、ダンケシェーン。なんかとってもうれしいぞ。辞典に「空中ケー(改行)ブルカー」ぐらいに書いてあったんだろうか。
 これ指摘したほうがいいのかなあ。もう知っててめんどうだからまあいいかってふうなのかなあ。で、このあたり、日本語の案内があるんです。十分じゃないけど、ありがたい。
「空中ケ(アイプゼー発、ツークスピッツェ山頂行きロープーウェイ)」

第9回へ
ホームへ戻る
第7回へ