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体育会相撲部がウクライナ代表チームと合同稽古を実施

6月10日(金)~11日(土)、大分県宇佐市にて体育会相撲部の選手らがウクライナ代表チームと合同稽古を行いました。相撲部からは、石田紗也佳選手(産業社会学部4回生)・柴田歩乃佳選手(経営学部2回生)・吉川綾香選手(スポーツ健康科学部1回生)の3人が参加。また校友からは、山中未久選手(相撲部コーチ・2016年スポーツ健康科学部卒業)・今日和選手(2020年国際関係学部卒業)も参加しました。

ウクライナ代表チームは、7月にアメリカ・バーミングハムで開催される「第11回ワールドゲームズ」への出場を予定していたところ、ロシアによる軍事侵攻の影響により国内で稽古することが困難な状況に陥っていました。そこで、相撲が盛んな大分県宇佐市が、ウクライナ代表チームに対して、強化合宿の受け入れ支援を表明しました。普段より交流のあった宇佐市から本学に対し、代表チームの練習相手に相応しい国内トップクラスの選手として、相撲部の選手およびワールドゲームズ日本代表の山中選手・今選手の派遣依頼がありました。本学は、今回の取り組みをウクライナ支援プロジェクトの一環として位置づけ、趣旨にご賛同いただいた佐伯祐左様(東邦電気産業株式会社代表取締役社長・1995年理工学研究科修了)からのご厚志により実現しました。

合同稽古は2日間で3回にわたり行いました。ウクライナは相撲が盛んで、世界大会では常に上位に入る強豪国ですが、普段マットの土俵で稽古しているため、ワールドゲームズと同じ土の土俵に最初は戸惑っている様子でした。言葉の通じないウクライナ代表選手に対し、相撲部の選手たちは、日本の練習方法について身振り手振りを交えながら説明する場面が見られました。実戦的な相撲を行う申し合い稽古では、ウクライナ代表選手の力強い相撲に、相撲部の選手たちが果敢に挑み、いくつもの熱戦が繰り広げられました。見学に来た宇佐市民の皆さまから、温かい声援をいただきました。

今回の合同稽古は、選手たちにとって技術を磨く場になっただけでなく、相撲を通じて互いの文化や歴史を学び、両国の親交を深め、平和の意味を自分事として理解する貴重な機会となりました。

相撲部女子主将・石田紗也佳選手(産業社会学部4回生)のコメント

ウクライナ代表チームの皆さんとの合同稽古を通じて1番感じたことは、言葉がわからなくても通じ合うことできる、ということです。
最初、ウクライナの方に相撲の基礎の動きを教えましたが、言葉がわからないためうまく伝えられませんでした。しかし、身振り手振りで伝えるうちにいつの間にかコミュニケーションが取れるようになり、懇親会の際にはいろいろな話ができるようになりました。ウクライナの現状を聞くことができ、皆さんが大変な苦労をされていることを改めて認識しました。
今回、この合同稽古に参加をさせていただいたことで、相撲について多くの学びがありました。また国際交流の側面でもたくさんの気づきがありました。この経験を生かし、広い視野を持ちながら、さまざまなご支援に対する感謝を忘れず、相撲に一層励んでいきたいと思います。

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