スポーツ社会専攻漆原ゼミでは、例年2月上旬に卒業研究発表会
を開催しています。本年度は、衣笠キャンパス以学館にて、
学内外の関係者40名以上が集まって開催されました。
発表会では、3期生にあたる4回生11名による卒業研究成果の発表
と3回生8名による卒業研究計画の発表に加え、ゼミ出身の大学院
生による発表も行われました。3回生による卒業研究計画発表では
ポスターを使って、現代社会のどのような問題に関心を持ち、
どのような立ち位置から研究を進めていくのか、具体的な方法を
含めて発表が行われ、先輩達からは、より計画を具体化、充実化
するために、するどい指摘、質問が行われました。
続いて、卒業研究発表では、スライドを使って各自の2年間の
ゼミ活動、さらにいえば大学生活全体の集大成としての研究成果
を丁寧に発表しました。テーマは、子どもの遊び場や高齢者、創
造性を育む教育、投動作の調整力、女子中学生の体育への意識、
化粧の意味、聴覚障害など、多様なものでしたが、それぞれに現
代社会の諸問題に根差した問題を実際の調査、実験によって検証
した成果が紹介されました。発表後の質疑では、卒業生や後輩た
ちを中心に幅広い議論が行われました。
3回生時に計画した研究が予定通り進まなかったり、予想した仮説
が証明できなかったり、と決して順調に進んだ研究ばかりでは
なかったようですが、そうした予定通りには進まないことに対応
した経験も社会に出てから、きっと役立つことと思います。
発表会終了後は、歴代の卒業生も参加して送別会兼同窓会が行われ、
同じ世代同士ではもちろんですが、世代を超えた交流が行われ、
大いに盛り上がりました(校友会HPにも紹介されています)。
産業社会学部で学んだ学生たちがゼミという場を通してつながり、
年々そのつながりが大きく、多様になっていくことが、今後楽しみ
です。