研究室紹介

研究室について

立命館大学理工学部機械工学科 材料強度評価研究室です。

研究室紹介動画


担当教員

教授
伊藤 隆基
助教
何 磊
特命教授
坂根 政男

教授 伊藤 隆基

伊藤教授写真

高温機器等で用いられる耐熱・耐腐食合金、航空機で使用される軽量・高強度合金や超合金、電子デバイス用の低融点合金など、幅広い各種機械材料について、材料強度試験、とくに多軸負荷での疲労試験を多数行っています。
材料の変形・破壊特性を実験的に把握し、さらに試験結果の観察と分析・評価、数値解析等を駆使して、材料の強度特性の解明と強度評価手法の開発を進めています。
多軸負荷での疲労試験は、特殊な機構の試験装置を必要とするため、研究室では独自に開発した試験装置を使用し、さらに新たな試験装置の開発も行っています。
したがって、本研究室では、機械材料や材料力学の学習にとどまらず、材料試験装置の制御プログラムの開発や油圧制御の知識も要求されます。
研究は、学生と一体となって、楽しくやりたいと思っています。


助教 何 磊

何先生

これまで行った研究
①ステンレス鋼における疲労限度以下の荷重を含む変動荷重下の疲労寿命評価手法の確立。
②人工知能(特に機械学習)を用いた、金属材料疲労寿命予測及び異なるアルゴリズムでの精度の比較。
Bimodalサイズセメンタイトを制御し、共析鋼の強度延性バランスの改善。
近年は3Dプリンターで使用される材料の寿命予測方法、ナノスケールの破壊メカニズムについての研究を行っています。また、3Dプリンターmeta-materials構造最適化に関する研究、人工知能(特に深層学習)を活用し、クリープ損傷を受けた材料表裏部位に形成されたボイドの認識及び損傷評価を行う予定です。
力学的、材料工学的な手法を用いて機械材料の高温下の強度、耐久性を明らかにしていきたいと願っています。


特命教授 坂根 政男

坂根教授写真

材料力学が専門の坂根先生は高温における耐熱材料や電子デバイス用はんだの研究を続けています。
山城高から本学理工学部機械工学科を1972年卒業、大学院へ進学し、'76年本学教員に。
「多方向から材料を押したり、引張ったりすることを多軸状態といいます」と説明し、高圧高温下の多軸状態で各種金属材料のクリープと疲労の相互作用研究で学位論文を書きました。
「うちの機械工学科は手づくりで実験装置をつくるのが得意です」と語り、高温下で材料を三方から引張る装置を完成させました。
同じものは他にはなく、各国から注目されていて、高速増殖炉の材料研究などで一役買いそうです。
「材料をつくるのが材料工学。材料力学はその材料を評価する立場です」と話し、世界でも数少ない多軸下の疲労研究を続けています。
ガスタービン,蒸気タービン、電子デバイスに使用されているはんだなどの信頼性向上のため多軸状態での強度評価法確立が目標。
水泳、テニスが趣味。工博。(談)