南谷 康雄


2006/8/212006/9/20


Dept. of Health and Performance Sciences, Center for Human Movement Studies,
Georgia Institute of Technology(Georgiatech),
Atlanta, GA,
(アメリカ合衆国 ジョージア州 アトランタ,ジョージア工科大学)

 

実習内容としては次の二つが挙げられる.

@ 坂道歩行時の下半身の歩行解析を行った.VICONという6台の赤外線カメラとPCから構成される生体計測システムを用いて,下半身16箇所に取り付けた逆反射マーカの位置,速度,角速度を計測し,それらのデータより解析を行った.実際に-10.5-7.5-5-30357.5[%]の傾斜角度,2[mile/h]でトレッドミル上を歩行し左右のAbsAnkleAngle, AnkleAngle, FootProgressAngle, HipAngle, KneeAngle, PlevisAngleの解析を行った.そのときの実験手順を以下に示す.

No.

実験手順

内容

1

環境設定

マーカ以外をキャプチャしないように,

反射するものを除去する

2

静的キャリブレーション

座標の作成

3

動的キャリブレーション

空間の作成

4

静的キャプチャ

被験者の詳細なデータ取得

5

動的キャプチャ

実際の動作(坂道歩行)

http://www.ritsumei.ac.jp/se/rm/robo/robo.grad/GP2008akizuki.pdf6

データ処理

取得したデータより歩行解析


A 人間は指を動かす際,滑らかに動かしているつもりでも実は振動している.人差し指に荷重を加え,指を左右に動かしたときの筋電を計測したデータを処理 するプログラムをMATLABにより作成した.7個のデータを読み込み,ある一部の発火状態を抜粋し,そのときの平均,傾き,トレンド除去した標準偏差を 求め,FFT解析によりパワースペクトル密度を求め,ローパスフィルタをかけた後2つのデータ間の相関関数を求めるというデータ処理プログラムを作成した.

 単 身で海外に渡り英語圏で生活することで,自らの英語能力がどの程度通用するのかを確かめることが実習の一番大きな意義として挙げられる.近年TOEICが 重要視されているが本当に大切なことはコミュニケーションを図ることである.その中で一般人だけでなく技術者とも触れ合えるこということは大変貴重なこと だと思った.

次にバイオメカニクスという他分野の研究に触れることで,異なる着眼点や問題解決へのプロセスに触れることで技術者としての幅を広げ,多角的視点で物事を捉えることができるようになることである.Gregorの研究室では指についても研究していた.私も指の研究を行っているので生体計測の観点から見た意見を聞くことがきで参考になった.



matsusaka