2014年度  - 海外実習 -


山手 創一郎


2014/8/5〜2014/9/15


Brain Embodiment Lab ,University of Reading,UK

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 脳卒中の患者は半身不随になっている.そのリハビリとして,最初にセラピストが腕の上下運動を行う. リハビリの効率を上昇させるため,受動的な肘の動きを行った場合の脳波計測が必要となる. しかし,受動的な人の動きによる脳波を計測する場面において, モータ駆動の場合において人の腕を動かす機構が動作するときに発生する電磁によるノイズが脳波計測に与える影響がある. そのため,リハビリ装置を磁性体を用いないかつ柔軟・軽量なプラスチックアクチュエータを開発する. 私は空気圧駆動脳波測定用上腕屈曲機構を開発した.プラスチックの袋を膨らまして腕を押し上げる. 視覚フィードバックで腕の角度制御を行った.最終的に人の腕アクチュエータに乗せて腕の屈曲運動を行った.
 運動知能研究室では視覚情報を用いたロボット制御を研究していた. Brain Embodiment Labでは,脳波や筋電の解析がメインの研究室であり, また私は空気圧駆動のロボット制御と日本と異なる研究を行った.全く違う分野で苦労もしたが新しい知識を得ることができた. 実習先と運動知能研究室では,工具やパソコンなどの実験環境が大きく異なっていた. パソコンの設定に時間がかかった.また,変圧器がうまくはたらかなく熱溶着器を爆発させてしまった. そのため,空気圧駆動の基礎実験を行うまでかなりの時間をかけてしまった.
 夏実習に行く前から実習先の先生から研究室の生徒(ジェイミー)を紹介してもらい,ジェイミーからイギリスや大学のことを教えてもらった. 実習中もジェイミーからパブやBBQなど誘ってもらい,たくさんの友達(イギリス人,タイ人など)を紹介してもらった.  イギリスは日本よりも物価が高くまた,評判通りご飯は美味しくなかった.持ってきたインスタントみそ汁と自炊で乗り越えた. 最終週ではご飯が美味しくなさすぎて,軽い鬱になった笑.しかし,ビールは美味しかった.週2,3のペースでパブに飲みに行った. 日常生活で言語で困ったときは筆談やジェスチャーでコミュニケーションを計った. 土日は,研究室に入れなかったため様々な街に旅行した. イギリスの街は小さいので半日をかければその町の観光名所を歩いて回れた.基本電車で移動できる. レディング駅は急行が停まるため交通の便は良かった.訪れたのはロンドン,オックスフォード,バース,ソウルズベリー,カーディフ,ポーツマスとイギリスの南の街を訪れた. 有名な観光地にいくと日本語がちらほら聞こえた.ガイドブックに載っている料理店は比較的美味しかった.ただし,ガイドブックに載っている日本食店は期待しない方がいい.

【費用】

飛行機代(往復):16 万

学生宿泊寮(40 日):16 万

食費:15 万

雑費(事前準備,お土産):5 万



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