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グローバル教養学部
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山岸典子 視覚ダイナミクス研究室

立命館大学グローバル教養学部 山岸研究室での取り組みについて

当研究室では、視覚注意や、人の感情のメカニズムを、心理物理実験や脳活動計測 (fMRIやMEG)によって研究しています。

研究は、基礎的な研究を中心に、臨床分野や工学分野への応用を目指したものまで、幅広く行っています。 私たちは、これらの研究を通して、よりよい社会の構築に貢献できるよう、日々研究に取り組んでいます。


新着情報

【2022】
・日経ビジネススクール「危機を乗り越えるリーダーの思考プロセス」(立命館大学稲盛経営哲学研究センター x 日経ビジネススクール)で山岸教授が講義を行います。 皆様ぜひご参加ください。
2021年9月29日(木) – 10月27日(木) 開講 全4回 + 交流会 ライブ配信 (19:00-21:00)
第3回: 10月13日(木)
組織利益と部下の幸福を両立するモチベーション・マネジメント~心理学視点で考える「自律的モチベーション」
お申し込みはこちら

・視覚的注意と意識についての論文が「生体の科学」誌に掲載されました[2022年2月]。
山岸 (2022). 視覚的注意と意識. 生体の科学, 特集 意識.(I. ヒトと対象とした実験的アプローチ). Vol.73(1): 23-27. DOI: https://doi.org/10.11477/mf.2425201459.

【2021】
・感謝感情の学習モチベーションへの影響についての論文がBMC Psychologyに採択されました[2021年3月]。
Nawa N. E., Yamagishi, N. (2021). Enhanced Academic Motivation in University Students Following a Two week Online Gratitude Journal Intervention, BMC Psychology, Vol.9, No.1: 71. doi: https://doi.org/10.1186/s40359-021-00559-w
この研究のプレスリリースをしました(5月13日)。 リンクはこちら
ShiRutoで研究が紹介されました。 リンクはこちら

・感情が視覚探索課題に及ぼす影響についての論文が日本VR学会誌に採択されました[2021年1月8日]。
坂井、世波、村上、満上、山岸. (2021) . VR環境下での視覚探索時間に対する人の心的状態の影響. 日本バーチャルリアリティ学会論文誌 第26巻第1号,「VR心理学8」, pp52-61, doi:https://doi.org/10.18974/tvrsj.26.1_52.

・短期留学の心理的効果についての論文が採択されました[2021年12月]。
Yamanaka, T., Yamagishi, N., Nawa, N.E., Anderson S.J. (2021). Assessing changes in mood state in university students following short-term study abroad. PLOS ONE 16(2): e0261762. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0261762.

・日経ビジネススクール「危機を乗り越えるリーダーの思考プロセス」(立命館大学稲盛経営哲学研究センター x 日経ビジネススクール)で山岸教授が講義をしました。
2021年9月29日(水) 開講 全4回 リアルタイムオンライン (19:00-21:30)
第3回: 10月13日(水)
「組織利益と部下の幸福を両立するマネジメント~心理学視点で考える自律的モチベーション」

【2020】
・山岸教授がブログを開始しました。「感謝感情の科学」を始めとする、認知神経科学の研究紹介を行っています。[2021年9月21日]。
アクセスはこちらからお願いします。

視覚ダイナミクスを解明する

1.脳活動の推定に基づく適応的な環境知能の実現

今後のユビキタス環境では、ユーザの意図を理解し、「欲しいところに欲しい情報が、ちょうどよいタイミング」で提供されることが望まれます。 本研究では、ユーザに適応的な環境知能の実現を目指し、脳活動の推定に基づいて、 時々刻々と変化するユーザの注意の方向や知的作業に対する準備状況を推定する手法を開発します。 これにより、情報通信技術の恩恵を自然に受けることができる適応的、親和的かつ能動的な情報環境を実現します (図1)

「ちょうどいいところに、ちょうどいいタイミング」で欲しい情報が提供される
適応的環境知能(アンビエントインテリジェンス)を構築する基盤技術の研究開発

脳活動の推定に基づく適応的な環境知能の実現
図1

2. 視覚注意メカニズムの解明

人の注意の状態は、知覚、作業パフォーマンス、記憶などの人の認知過程に大きな影響を与える。

当グループでは、この視覚注意のメカニズムを解明するため、心理物理実験ならびに、脳活動計測を行っている。

これまで、MEGを中心に行った研究の結果、視覚注意は、人の低次視覚野のα周波数帯域に変化をもたらしていることが明らかとなった。 これは、注意を変化させるキューが出てから600ミリ秒後から、α波の非同期性として現れる (図2)。 また、このα波の非同期性の強さと、のちのタスクパフォーマンスには相関があることがわかった(図3)

これら、一連の研究結果から、低次視覚野におけるα波の非同期性が、視覚注意のメカニズムに大きな役割をもっていることが示された。

Shifting attention experiment
Time/frequency analysis
Event-related spectral perturbation (ERSP)
Correlations between ERSP and ACC
脳の画像
図2
図3
図2
図3

3. 感情と視覚注意の関係について

人の感情、とくに幸福度、が視覚注意に及ぼす影響を、心理物理実験ならびに脳活動計測によって研究している。

これまでの研究では、実験参加者の日常における感情の変化をスマートフォンにより記録してもらうと同時に、視覚注意課題を行ってもらった。 これにより、日々、変化する幸福度と、視覚注意課題のパフォーマンスを記録することに成功した。 この研究の結果、人は、幸福度が高いとき、低い時と比べて、ターゲットを探索する時間が速いことがわかった (図4)

この関係について、メカニズムを解明するため、実験室での実験条件を詳細にコントロールした実験を進めるとともに、脳活動計測により、神経基盤の解明を目指している。

図4-1
図4-2
図4


4. 感謝感情の心理・神経科学的解明

人のポジティブ感情の一つである、感謝感情について、そのメカニズムの解明を目指した心理・神経科学的研究を進めている。

これまで、WEBを利用した、感謝感情の向上を目指した介入実験を行っている。感謝感情向上による効果の計測として、種々の心理指標を介入前後で計測している。 また、感謝に関わる脳部位の特定実験も進めている。

これらの研究成果を応用し、モチベーションなどを向上させるような、新しい教育システムの開発を目指している。

WEBを利用した研究では、感謝感情を一日一回記録することで、学習モチベーションが向上したことが明らかとなった(図5)。

図5
図5


獲得研究費

2009. 11 – 2013.03
科学技術振興機構(JST)戦略的創造研究推進事業「さきがけ」研究領域「情報環境と人」
研究総括:石田亨(京都大学大学院情報学研究科 教授)
「脳活動の推定に基づく適応的な環境知能の実現」(研究費40000千円,給与,間接費30%)

2013.04 – 2016.03
日本学術振興会科学研究費補助金 JSPS科研費 基盤研究(B) 課題番号25280053
「作業パフォーマンスを左右する脳内準備メカニズムの解明」
(研究費12400千円,間接費30%)

2014.04 – 2017.03
日本学術振興会科学研究費補助金 JSPS科研費 挑戦的萌芽研究 課題番号26540075
「注意トレーニングによる幸福感の向上」
(研究費3640千円,間接費30%)

 2016.06.01 – 2017.03.31
立命館大学稲盛経営哲学研究センター国内外推薦研究プロジェクト
What is ‘Appreciation what we have’ 「足るを知る」
- Neuro-scientific approach to understand it -
(研究費1000千円)

2018.04.01 – 2022.03.31
立命館大学稲盛経営哲学研究センター助成研究プロジェクト
「足るを知る」(感謝の気持ち)から生じる正の連鎖の心理・脳科学的解明
(研究費1200千円(2018年度)、研究費1000千円/年(2019年度以降)

2018.04.01 – 2020.03.31
平成30年度 早稲田大学-NICTマッチング研究支援事業
脳科学に基づく心の未病対策インタラクションシステムの研究開発に向けた準備と調査
(研究費500千円/年)

2018.04.01 – 2019.03.31
平成30年度 早稲田大学 人総研プロジェクト研究
脳科学に基づく心の未病対策インタラクションシステムの研究開発
(研究費 総額2330千円: 研究分担者400千円)

2019.04.01 – 2022.03.31
日本学術振興会科学研究費補助金 JSPS科研費 基盤研究(A) 課題番号19H00635
「注意機能を利用した「こころの未病」の見える化と改善」
(研究費46150千円,間接費30%)

メンバー

教授
山岸典子

博士研究員
門野泰長

学生
2022年度から受け入れ

学生スタッフ
平野敦也 (大阪大学)
午道青歩 (立命館大学)

共同研究者
Norberto Eiji Nawa(NICT CiNet)
Stephen J. Anderson(Aston University)
大須理英子(早稲田大学)
熊野宏昭(早稲田大学)
満上育久(広島市立大学)
前川亮(広島大学))
山中司(立命館大学)
茨木拓也(NTTデータ経営研究所)

被験者募集

WEB オンライン実験
募集開始時に掲載します。

心理実験
募集開始時に掲載します。

fMRI実験
募集開始時に掲載します。

アクセス

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