■さんしゃびと »

2013/4/22

No.18「産社での学びとボランティア」
●2011年卒業:藤田 さゆりさん

社会人になって気付いた講義の魅力

 産業社会学部生また校友の皆様、こんにちは。2011年に卒業した、藤田さゆりです。

 今回、さんしゃびとの原稿依頼のお話をいただき、久しぶりに産社のシラバスを眺めていました。業界の最前線で活躍される方のお話を聞けたり諸団体と連携したフィールドワークが出来たりと、何とも興味深い講義がたくさんあったのだと社会人になった今となっては思います。

 学部生の皆様には、様々なフィールドを幅広く学ぶことが出来る産社の魅力を最大限に活用し、一つの分野に限らず積極的に多くの講義を受講し興味関心を広げて欲しいと思います。

ボランティア活動を通し学び、実感したこと

 当時、私が最も好きだった講義が「京都市しあわせ政策論」です。京都市職員の方を講師に招いたリレー形式の講義で、最終回では京都市に対し自分が考えた政策を提案できるというものです。施策の内容やそれに対する熱い思いなどを聞くうちによりよい社会を築いていくという仕事内容に大きな魅力を感じ、今の仕事を目指す一つのきっかけとなりました。

 大学の4年間を通して、私が最も打ち込んだものといえば「ボランティア」です。

 佐藤謙さん (第14回参照) のノートテイクや登下校の付き添いなど、障害学生支援のボランティアをしていました。大学のバリアフリーマップ作りに携わったこともあります。もともと障害のある方に関わる福祉を学びたいという思いがあって人間福祉専攻に進んだということもあり、このボランティアでは実に多くの事を学ぶことが出来ました。「自分の生活を自分でデザインすることのできる社会の必要性」をこのボランティア活動を通して実感しました。  他にも、児童館に通うこどもたちと放課後を一緒に過ごしたり、京都を訪れる観光客に文化財の魅力伝えたりと、色々なボランティアをしてきました。

学部の経験が活かされた今の仕事

 私は今、京都府職員として京都府庁で働いています。

 妊婦健康診査や未熟児養育医療などの母子保健の仕事や、地域全体で子育てを応援する機運づくりの促進など、こどもに関する仕事をしています。入庁してから最初に配属された部署になりますが、大学時代に引き続き福祉に携わる事ができ、嬉しく思っています。

 大学時代、ボランティアとして通っていた児童館で、こどもたちや地域の方々と触れ合った日々をよく思い返すことがあります。「子は地域の宝」と言いますが、まさにその通りだと思います。これからの未来を担う子どもたちが過ごしやすく、また子育てを応援しようとする地域づくりに向けてこれからも努力していきたいと思います。

 大学生活は自分次第で何にでも挑戦することができる、希望に溢れた時間だと思います。在学生の皆様はぜひ興味のあることには臆せず挑戦してみてください。

 また校友の皆様のますますのご活躍をお祈り申し上げます。

●藤田 さゆり(ふじた さゆり)

卒業年月日 2011年3月 卒業
出 身 地 山口県
現 住 所 京都府
勤 務 先 京都府
ゼ ミ 名 秋葉武ゼミ
所属サークル
団 体
さぽーとnet、ひこぼら