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応用人間科学研究科の教員紹介

臨床心理学領域

森岡 正芳 教授

Masayoshi Morioka

 

臨床ナラティヴアプローチ・体験と意味の創造・対話と自己

 
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研究テーマ

臨床ナラティヴアプローチを基盤とする人称性科学の実践モデル構築

コメント

私の専門は臨床心理学です。ナラティヴ(物語;語り)や対話的自己という視点からトラウマのケア、心身相関、家族関係、文化と癒しの問題に取り組んできました。カウンセラーとしてさまざまな学校や適応指導教室に訪問してきました。最近では、母子生活支援センターでの家族と子どもの社会的養護や犯罪の再発防止に関わる処遇の現場に入っています。 『臨床心理学』『人間性心理学研究』などいくつかの学会誌の編集委員をしています。これまでに「うつの現在」「スクールカウンセリング-実践知・経験知とローカリティ」「いじめと学校臨床」「自傷行為」「研究論文の教室」などを編集しました。日本心理学会『心理学ワールド』では、「スピリチュアリティ」「対話」を特集しました。 以上からお分かりのように、ナラティヴ、ドラマ、対話といったキーワードで、理論や方法も一見異なる心理療法の各学派に共通する要因について探求し、国内外で発表してきています。【臨床ナラティヴセミナー】を主催し、内外の研究者との交流を行っています。どなたでも参加可能です。最近では、「スタニスラフスキーシステムの俳優訓練と心理学」のテーマでシンポジウムを行いました。訓練方法は身体ベースで、心理学との接点は大いにありそうです。これから開拓したく思います。フランスのライフヒストリー学との研究交流も継続課題です。 近著に『臨床ナラティヴアプローチ』(ミネルヴァ書房編著2015)。おすすめは『うつし 臨床の詩学』(みすず書房2005)。

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会話がなぜ人を癒すか?不思議です。一緒に探求しましょう。

推薦図書

・竹内敏晴 『ことばが劈かれるとき』ちくま文庫
・ワールボラ・ラーフラ 『ブッダが説いたこと』岩波文庫
・清水真木 『感情とは何か』ちくま新書
いずれも心理学の本ではありません。しかし人はいつの時代も悩み苦しんできた。それをどのように解決したのでしょうか。まずは文化の知恵から吸収しましょう。


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